退会済のユーザー さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
柚
まず一話を見て感じたのはARIAみの深さ。ARIAと言えば癒し系アニメのトップに君臨する神アニメだけれど、このこのはな綺譚にはそんなARIAに近い雰囲気が流れている。天使みたいな主人公が周りの人間やゲストとの関わり合いを深め、ちょっとした「素敵」に気付くというところも似てるし、その主人公が何かと変な世界に迷い込みやすいのも似てる(原作が掲載雑誌廃刊で名前が変わったところまで似てる、しかも作者の苗字も「あまの」)。
このはな綺譚はそんなARIAのような癒し感を受け継ぎつつも、キャラ性に頼るだけでなく、しっかりとした構成をもとに「物語」を創り上げた。それが際立ったのは第八話。各所で神回神回と言われているが、いや実際神回。これを神回と言わず何と言おう。原作者と脚本家の腕がいかんなく発揮された回である。
もちろん百合要素もあってそこはそこで十分楽しめるが、きらら系とかとは違って理由のある百合と言うか(別にきらら系がダメとかではなくてね)違和感なく受け入れられる百合である。尊い。
キャラとしては何と言っても柚。久々に見たとびっきりの「良い子」。ドジだしすぐ泣くしすぐ迷子になるが、一所懸命に仕事を頑張り、常に周りの人のことを観察して、ここぞという時に心温まる助言をしてくれる。そりゃ皐も落ちますわ。かくいう私も落とされた一人、個人的な好きなアニメヒロインランキング一位はARIAの灯里さんだが、そこに一気に柚が迫って来てしまった。それくらい魅力のあるキャラなのである。
ARIAの後継者はあまんちゅではなくこのはな綺譚なのかもしれない。