MLK さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
無題
第一話視聴
「サンリオが?男?しかもキャラじゃなくてファン目線?わー、楽しみ!(あいつらSB69で味締めてまた腐女子向けアニメ作り始めたのか)」
ある程度アニメを見慣れた人間ならこう思うに決まっている。
だが、しばし待って欲しい。まだ一話放送程度の時空であるためどう転ぶかは分からないが、私はこのアニメを全力で肯定したい。
ちなみに私は男だ。
評価する点はただ一つ。
この物語が、「自己のアイデンティティを自ら否定した人間が、自分を受け入れてくれる仲間を発見し、自分を取り戻す」話であるからだ。
(今後話がこう動いていくことの根拠は、このアニメを作るスタッフがレーカン!を作ったスタッフであるからだ。レーカン!は霊感が強いことによって他者とコミュニケーションできなかった少女が、転校先で理解してくれる友達を得るという話)
これは実に隠れオタク的な話でもある。
周囲に合わせて自分の趣味を隠していた男が、ふとしたことから教室の中に同好の士を見つけ自分をさらけ出せるようになる、と言い換えれば多少親近感がわくだろうか。オタク趣味を隠してる妹キャラのやつよりも余程分かりやすいと思うのだが。
とにかく、単純な愛とか友情とかを信じてない人間ほど見るべき作品である。
七話まで視聴
主人公の見つけたやりたいことがあのパレードだとしたら残念でしょうがない。
俺もみんなに夢を与えたい!ではなくもっと歪な方向に向かって欲しかった。
演劇は当然観客とその反応がなければ成立しない。つまり、演劇を行うということは――このような日常系アニメの場合は特に、それまでそのキャラクターだけで成立していた空間が解放され、否応なく衆目の目にさらされる(批評の目にさらされる)こととなるため、話が全く変わってくる。
衆目を内輪化させる(知り合いで満たす)という手もあるが、今回の場合主人公たちは明らかに素人であり、注意してその努力と成果を描かなければ、本当にぬるい話になる。
どうなることやら。