「結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-(TVアニメ動画)」

総合得点
76.9
感想・評価
409
棚に入れた
1777
ランキング
660
★★★★☆ 3.8 (409)
物語
3.7
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.8

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Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「結城友奈は勇者である」より2年前。そして物語は鷲尾須美から結城友奈へ。

この物語は、「結城友奈は勇者である」の続編になります。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

作品が放送された順番は以下の通りです。
・「結城友奈は勇者である」:2014年秋アニメ(全12話)
・先行劇場上映「結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-」
  第1章「ともだち」:2017年3月18日
  第2章「たましい」:2017年4月15日
  第3章「やくそく」:2017年7月9日
・「結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-」:2017年秋アニメ(前半6話)
 「結城友奈は勇者である -勇者の章-」:2017年秋アニメ(後半6話)

鷲尾須美の章が劇場3部作として先行上映されて、かつ2017年での秋アニメの前半6話として放送されたことになります。

レビューのタイトルにも記載しましたが、鷲尾須美の章は2014年秋アニメで放送された「結城友奈は勇者である」より舞台が2年ほど遡っています。
そのため、物語を時系列に並べると、以下の通りとなります。
・「結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-」
・「結城友奈は勇者である」
・「結城友奈は勇者である -勇者の章-」

何故、時系列通りに放送されなかったのか…
或いはこの作品は時系列で視聴すべきなのか、それとも放送された順が良いのか…
ネットでも話題となっているのをチラホラ拝見しました。

普通は時系列で視聴すべきだと思いますし、私もそうして視聴します。
それでは、この作品が何故放送の時系列を入れ替えて放送したのか…
私見ですが作り手の明確な意図の下、敢えて順番を入れ替えたんだと思っています。

その理由は「鷲尾須美の章」と「それ以降」では「勇者の在り方」が大きく違っているからです。
無垢な少女が神に見初められて勇者となってお伽話を紡いでいく、という核の部分は変わらないのですが、それ以外ままるで別物だからです。

だから放送順に視聴すると、驚愕の…有り得ない光景を目にする事になると思います。
もちろん、時系列に視聴しても驚きや悲しみは多分に感じると思います。
だってどの時代の勇者もお役目に全力投球なんです…
手の抜き方を知らないから…
見ていて痛々しくて堪らないんですが、彼女たちはそれしか術を知らないから…

優しい笑顔…
溢れだす大粒の涙と絶叫…
自分の無知に対する激しい怒り…
1期でも仲間のために自分を厭わない雄姿を何度も見てきました。
今期の作品を視聴すると、1期が脳裏に何度もフラッシュバックしました。

そして、いつもは「人々のためになることを勇んで実施する」ことを目的とした勇者部の活動を和気あいあいとやっているみんなが、思わず昂る感情を露わにするシーンを見てきました。
でも、そうなるのも激しく同意です…だって、1期でみんなどれだけ辛い思いをしてきたのか…

だからこの放送を視聴するなら前半と後半で頭を切り替えて視聴したいです。
前半の6話は、鷲尾須美という女の子が乃木 園子、三ノ輪銀の3人でお役目を遂行していく物語…
そして後半の6話は、1期の続き…1期で回収されなかった伏線も今回拾い上げるのですが、やっぱり今回の物語も半端なく胸を抉られる展開でした。
まるで弱い者いじめしているみたいなんですもん…

そして思うのは「神様っていつも自分勝手…」ってことです。
全て救う…全部拾いきるなんてできなかった…
でも彼女たちが悩みながらも手にしたモノは何だったのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

感想が重複するので、以下に「鷲尾須美の章」を先行して視聴した際のレビューのリンクを貼っておきます。

「『結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-』<第1章>「ともだち」」
https://www.anikore.jp/review/1699390/
「結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章 第2章 「たましい」」
https://www.anikore.jp/review/1699392/
「結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章- <第3章>「やくそく」」
https://www.anikore.jp/review/1699395/

主題歌については、今回特に痺れた曲だけピックアップして記載します。
鷲尾須美の章OP:三森すずこさんの「エガオノキミへ」
鷲尾須美の章ED:三ノ輪銀(花守ゆみりさん)の「たましい」
勇者の章OP:讃州中学勇者部の「ハナコトバ」

「エガオノキミへ」は、オープニングアニメの中で仲良さそうに走り回っている3人がとても印象的…
「たましい」では、歌詞の重みに涙が溢れてきました。
「ハナコトバ」は、イントロとオープニングアニメだけで涙腺崩壊スイッチがONになりそう…

1クール全12話の物語でした。
そしてやっぱり「ゆゆゆ」は続編でも凄かった…が率直な感想です。
秋アニメBEST10、秋アニメアニソンBEST10に入るのは確実…あとはどれだけ順位を伸ばしてくるのかが楽しみです。
それと、他の勇者の物語も書かれているみたいなので、そちらのアニメ化も期待したいです。

投稿 : 2018/01/08
閲覧 : 295
サンキュー:

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