ワドルディ隊員 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 1.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
金貨を手に入れるために2人の男たちが音楽を用いて戦う(?)短編アニメ
このアニメは、カーズと
同時上映されていた短編アニメである。
おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
様々な楽器を体中にまとった男は、噴水がある広場で
演奏を行っていた。そこをたまたま通りかった少女が、
1枚の金貨を噴水に投げ入れようとしていた。
彼は金貨に目がくらみ、少女に熱烈なアピールを始める。
男の演奏に感心し、少女が彼に金貨を渡そうとしたその時、
もうひとりの演奏者が現われ……。
短編物ということもあり、ストーリーはすごく分かりやすい。
数秒見ただけで、大体の部分は把握できるのではないだろうか。
この作品の見所は何といっても、2人の男たちが金貨をめぐって
熾烈な争い(音楽)を繰り広げるところだ。
途中から音楽ではなく只の騒音と化している。
しかも終盤に至っては戦争だ。楽器の使い方を間違えてはならない。
自分も性格上ムキになることがあるので強くは否定できないが。
金貨一つのために必死になって力をぶつけ合うさまは
現代社会にも通じるところがあるのではないかと感じた。
最後のオチにも驚かされた。呆気にとられる時の感覚はこんなもの
なのかと噛み締めた。詳しく書くとネタバレになるので
伏せるが、これを視聴中に気づいた方は相当勘が鋭いと思われる。
個人的には、ピクサー短編の中でも群を抜いていると感じるほどの
面白さだった。機会があればまた、視聴したいと考えている。