Dkn さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
懐かしいなあ… 2009年の年末、話題はこれで持ちきりでした。
自主制作アニメって大喜利みたいなもんですよね。
短く限られた時間で、伝わりやすく簡潔に、自分の実力をみせる。
いや~たいへんっ(^_^;)
そんな中、この「フミコの告白」は数年に一度の出来でした。
特にコンセプトやプロットの、映像への“実現度”が素晴らしい。
タイトルから一発で理解できる内容。
動きの秀逸さ。(どこか大塚康生イズムな動き・・他にも多々入ってますけど)
動きだけでなくオチをちゃんとつける。
パースをきかせる事によっての手前から斜め奥への連続した動き。
流れる背景を技術的に実現する3Dモデリング。などなど・・(他にもいっぱい)
それらを実現可能なレベルでまとめるコンテ。
プロットで箇条書きにして、映像化したら面白いと思うものなんて殆どできないもんですよ。そりゃーハリウッド級のモノ作れるなら作りたいですよね。でも自主制作だと技術的にも時間的にも人もお金も厳しい。
だからメッセージ性の強いものに“逃げる”んです。
それをあえて挑むのがスゴイ。真っ向勝負。
そして学生らしいとも言えますね。俺の作画力見てくれ!って事でしょうw
こちらが“動”のアニメーションなら、卒業制作の「rain town」は“静”のアニメーション。
どちらもアニメーターとしてクリエイターとして、表現にチャレンジする感情の動きが見えるよう。
学生作品は輝いてるなあ・・素敵(*^_^*)