藤乃 さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:途中で断念した
哀しみのベラドンナ
1973年に劇場公開された虫プロダクション制作のアニメ映画。
文学的ストーリーと耽美的エロティシズムに満ちた作画が展開する、かなり実験的な作品です。
芸術的な水彩画での表現や、静止画を多用した作画の美しさと独創性に驚嘆しました。
俳優さんが起用されており、長山藍子さんの妖艶な演技も仲代達也さんの怪演もすさまじかったです。
官能的なシーンに重きを置いていて、直接的な性的描写が用いられた場面も多くて非常にエロティックです。
ただ、生々しい露骨なシーンや痛々しさを感じるえげつないシーンも目立ち、見ていて気持ち悪くなりました。
また、主人公ジャンヌに次々と課せられる救いようのない試練と暴力に辛くなって断念しました。
前衛的かつ芸術性が高いと評価もできますが、過激すぎて私には合いませんでした。