◇fumi◆ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
完全無欠のうる星やつら これを見なきゃ始まらない20世紀を代表する名作アニメ
1983年公開の劇場用アニメ 公開版80分ノーカット版104分
原作 高橋留美子 監督 押井守 脚本 金春智子 制作 スタジオぴえろ
押井守氏の初監督作品は「うる星やつら」劇場版初監督は「うる星やつら オンリー・ユー」です。
監督降板(脚本が嫌だったのか?)を受けテレビ版監督の押井氏が急遽登板、
まったく進行していない状況で、脚本改編と絵コンテ作成を同時にほぼ一人で強行する、
それも、テレビ版の監督と同時進行、まさに「押犬大明神」と化していたという時期です。
脚本の人から文句が来るほど変えたそうですが、
この金春さんという人はテレビ版の「よっぱらいブギ」のみ執筆、
調子が悪いナツコさんのような回です。
「めぞん一刻」ではごく初期に2本執筆したのみということで、
ベテランの割にはあまり信用がおけなさそう。
おそらく、押井氏が不満だったのはこの設定の中枢であるエルについて。
宇宙人の王女「エル」が子供の頃した「あたる」と結婚の約束を果たすため、
地球に攻め込むというアイディアは、原作初期の「クラマ編」の焼き直し、
これではプライドの高い押犬としては、自分の黒歴史と思いたいでしょう。
ところが意に反してアニメは素晴らしい出来です。
傑作、いや名作級。
どうにも改変できなかった「エル」設定も含めて私には非の打ちどころがありません。
この時点での全キャラ登場のテレビファンのための特大ボーナス?
いや違います。
この作品こそがテレビの延長の「うる星やつら」本編本道の大作。
スピンアウト的位置の「ビューティフルドリーマー」のほうがボーナスです。
押犬に騙されてはいけません。オンリー・ユーこそが見るべき作品です。
諸星あたる CV古川登志夫 カイ・シデン ピッコロ大魔王
ラム Cv平野文
三宅しのぶ CV島津冴子 フォウ・ムラサメ ダーティペアのユリ
面倒終太郎 CV神谷明 流竜馬 キン肉スグル 冴羽リョウ
テン CV杉山佳寿子 魔法のマコちゃん ハイジ 白鳥のジュン
錯乱坊 CV永井一郎 磯野波平 猪熊滋吾郎 八宝斎
サクラ CV鷲尾真知子
メガネ CV千葉繁 一堂零 レレレのおじさん ねずみ男
ラン CV井上遥 セイラ・マス おそ松
お雪 CV小原乃梨子 ドロンジョ コナン 野比のび太
弁天 CV三田ゆう子 ハットリ・シンゾウ ネコ娘
クラマ姫 CV吉田理保子 早乙女ミチル クララ 神崎メグ マリア・フリード
レイ CV玄田哲章 岩鬼正美 海ぼうず 多数
エル・ド・ローゼンバッハ CV榊原良子 ハマーン・カーン 竜崎麗香
ロゼ CV丸山裕子 ロボタン キノッピー
ラムの美しさは際立っていますが、同様にラン、弁天、お雪も超絶美しい。
見なきゃ損。
いや、お願いですから見てくださいレベルの個人的名作です。
押犬も心を入れ替えて自分が作った名作を認めなさい。
まったく未見の人はテレビ版1話からどうぞ。