TimuTimu さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
良かったのか悪かったのかよくわからない・・・
【内容】
主人公タツミ率いる「ナイトレイド」が48の特殊な武器を用いて、極悪非道な「帝都」をやっつけるアクションアニメです。
結構敵にも容赦ないアニメ(特に23話)で、「勧善懲悪」という言葉にはピッタリです!武器の設定は武装錬金のイメージを受けました。
【良かった点】
・作画や演出に力が入っている回はとても面白い。
特に19話、22話以降はビームの出し方からキャラクターの動きまで「本気出してるな」って感じで緊張感が伝わってきて見入ってしまいます。
・主要キャラクターが復活しない
本作品は普通に強い主要キャラが死んでしまいますが、「でぇじょうぶだ、ドラゴ〇ボールがあればなんとかなる!」とはならず、死んだら終わりです。それ故に儚さ、本作品のリアリティさを物語っており、それと同時に敵も一筋縄ではいかないという事を示唆しています。また、先ほど死んだら終わりといいましが、しっかりと主要メンバーの心の中で生きています。死んだ後も何回か顔をだすのでご安心ください。
・中二心をくすぐる
イメージカラーは赤と黒、決め台詞は「葬る」・・・。女の子なのにめっちゃかっこいいやん!それでいて凛としたかわいさ!ってなりますよ。しかも、アカメの奥の手見たらもっとかっこかわいい・・・!
他にも、似た能力を持った者同士が戦ったり、誠意のある敵がいたり、最後(23話)は熱い展開が待っていたりと「最後にやってくれるなあ!」と思いました。
【悪かった点】
・死んだキャラへの感情移入がしにくい
この作品序盤、中盤、終盤、隙が無く主要メンバーが死にます。しかもキャラクターによっては無残な殺され方をして怒りさえ覚える人もいるではないでしょうか。死んだ後も心の中では生き続けるのでおはなしには出てきますが、待遇の良い死者は天元突破グレンラガンのあにk・・・おっとこれ以上は言わないことにします。一方でとんでもない人が死んだのに最後はあっさり終わってしまうなど、「死ぬことから得られる感動」という甘えを貫き通したいのか、死なずにハッピーエンドな方法をとりたいのかどっちかにしろよ!とおもう中途半端でモヤモヤ感のあるラストは頂けませんでした。
・マインが戦闘する度に一々武器の説明を自ら言う
個人的には「もう言わなくていいよ・・・」ってなります。
・インクルシオがダサすぎ
最後まで見ればかっこよくなるのでダサいのも納得します。
・王道アニメなので飽きるところもある
この作品はいくら敵に誠意や正しい倫理観が有ったとしても、話の大まかな流れは勧善懲悪な王道アニメです。「冒険王 ビィト」や「水戸黄門」みたいなものです。この作品に限ったことではありませんが、大体の王道系アニメはキャラやストーリーの流れは大体似たり寄ったりなので、世界観や設定で面白くさせるか、演出やセリフで面白くさせるしかありません。「アカメが斬る!」という作品は正直設定や世界観はあんまり面白くありません。武器名も技名もダサい(ソードサムライXよりはマシ)し、世界観に拘っているような素振りも見当たりませんでした。演出やセリフに関してですが、本気を出している回は本当に面白いですが、手抜きの回は中だるみみたいな感じで、うーん・・・。
【総評】
アニメを見始めたティーンならすごく面白く視聴できるかもしれませんが、アニメを何百作品も見て舌が肥えている中堅以上の方なら満足はできないかもしれません。満足できたとしてもそれは当時の話題性であったり、一時的なキャラクターに対する「萌え」であったりするのではないでしょうか。やはり、設定がありふれていますし、何せラストスパートが個人的に納得できないです。なんで{netabare}タツミやレオーネ{/netabare}殺して{netabare}ナジェンダ{/netabare}が生き残ってるの・・・。
「この作品の一番の魅力はどこにあったんだろう?」そう思った作品です。でも面白いのでぜひ見てください。