STONE さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
Fateらしい面白さは失われてしまったような
原作は未読。
これまでの聖杯戦争と異なり、7対7の集団戦というのが目新しかったが、結局はよくある
善対悪のバトルものに近い展開になり、Fateシリーズゆえに独自性は返って失われてしまったような
気がする。
7対7ということでマスター、サーバントのいずれも数が増えているが、2クールあるのに多くの
キャラがあまり掘り下げられる描写がなく、そのために肝心のバトル部分において、バトルシーン
そのもの以上の盛り上がりが感じられなかった感があった。
序盤は群像劇、あるいは獅子劫 界離とそのサーバントであるモードレッドを主軸に据えた展開に
なるかと思いきや、実際に主役格に収まっていたのはジークとジャンヌ・ダルク。
この二人に加えて、後半行動を共にするフィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア、
カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア、このシャッフル陣営のサーバントである
アストルフォ、ケイローンも含めて、自分でもびっくりするほど魅力を感じなかった。例外
だったのはクズっぽいキャラからツンデレおじさんキャラとなった
ゴルド・ムジーク・ユグドミレニアぐらいかな。
何故、魅力を感じないのか考えてみたのだが、聖杯戦争って参加者が正義など謳っても結局は
自身の我欲を叶えるためのもので、そういう点では「Fate/stay night」の衛宮 士郎、遠坂 凛、
あるいは「Fate/Zero」の衛宮 切嗣といった主人公格キャラも決してきれいな存在としては
描かれていなかったが、本作のジークとジャンヌ達はどうもきれいに描きすぎているというか。
総じてサーバント同士のバトルそのものはそれなりに楽しめたけど、「Fate/stay night」、
「Fate/Zero」のようなドラマとしての面白さは弱かったかな。
2020/03/28
2020/05/20 誤字修正