myutan さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
人間味あふれる子育てドラマにウルウルホンワカ。
原作未読。
中年おっさんの大吉が、亡き祖父の隠し子りんを引き取って育てる二人の生活を中心に描いた11話。
子育ての大変さを描写しながらも、血のつながってない二人のセリフや行動が暖かい本当の家族を見てるようで、感動したりホンワカしちゃいました。
ウサドロを見ると、子育て大変そうだけど悪くないなぁって思えてしまいます。
主要登場人物に好感を持てるようなキャラ、セリフとやりとり。
さらに、子育ての問題に触れてますが、
詳細には描かれてないので受け入れやすいんだと思います。
りんは、父を亡くした幼稚園児には、見えないぐらいほんとしっかり者。
血のつながってない大吉のことを最初から本当の親であるかのように信頼しており、周りに気配りまでできちゃう。
本当ならお母さんと一緒にいたいと思うのかもしれませんが、
大吉がりんの父親の面影を残してたり、りんのお母さんに愛情を持てないような設定だからなんでしょうかねぇ。
それに、大吉に向ける笑顔や子役さんのセリフがかわいいんです。
大吉はずぼらそうな見た目と口調に親近感がわくんですよ、私と年近いし。
寝顔がなんかよく出てきますが、また、おっさん臭いw
りんとのやりとりに一喜一憂する大吉が面白く描かれていて、見てて飽きない。
それに、血がつながってないのに、りんのために一生懸命だからかっこよく見えてしまう。
親族一同の反対を押し切ってりんちゃんを預かったり、
成績優秀だったのに出世をあきらめたり。
サブキャラに関しては、
りんを捨てたお母さんを除いては、共感できました。
特に、シングルマザーのゆかりが、
一人息子を苦労しながらも育ててるお母さんで
好感が持てます。
この作品の特徴は、リアルな子育ての問題を取り扱いつつも、子育ての大変さを視聴者に受け入れやすい形で表現されてるところかも。
仕事と子育ての両立、働く人のニーズに合わせた保育所不足、家族の子育てへの不理解による苛立ち、子どものおねしょや病気等々、現実に子育てしてる時に直面しそうな出来事が描かれてます。
リアルだったら大変そうで、アニメにしても面白そうでないテーマなんですが、
登場人物のやりとりをコミカルに描いてたりするので、子育ても悪くないなぁって思えててしまいました。
物語の起伏はほとんどない日常物語なんですが、
2話ぐらい見て、大吉とりんのやりとりを見て良いなぁって思ったら楽しめるのかなと思います。
原作はその後も書いてるみたいですが、
愛してるぜベイベみたいにならないんですね。。。
07Feb2011 1回目