ato00 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
星空への憧れ<追記;雪圏球>
Web版の続編です。
約2時間の内、半分はWeb版の回想なので、あえてWeb版を観る必要はありません。
ストーリーはこんな感じ。
最終戦争より、約30年。
街は廃墟と化し、地球は雨雲に覆われる惑星となる。
{netabare}落ちぶれた若者は廃墟のデパートでプラネタリウム案内ロボット少女ゆめみと出会う。
ゆめみとの交流により若者の心は軟化。
しかし、対人兵器との戦闘で、少女は若者を庇って機能停止。
若者はゆめみの意思を継ぎ、星空の伝道師「星の人」となる。{/netabare}
それから数十年、地球環境はさらに悪化し吹雪の惑星となる。
{netabare}地球の総人口は10万人程度、閉鎖的な小コミュニティーに分かれていた。
放射能汚染は未だ消えず、人類は静かに滅びの時を待つのみ。
若者は老人となり、あるコミュニテーの前で行き倒れる。
そのコミュニティーには3人の子供がいた。
老人は死期を悟り、子供たちを「星の人」の後継者と考える。
それに答える子供たち。
そしてそこには女神として少女のロボットが・・・。{/netabare}
{netabare}はっきりした結末は描かれません。
しかし、険しい人類の未来に一筋の光明が見えるようです。
あの廃デパートのロボット少女ゆめみの意思を継ぐものによって。{/netabare}
しんみりとしたBGMにのせて描かれる終末の人類。
そんな人類の救いは・・・とやさしく語りかけてくれる作品です。
<追記;雪圏球>
{netabare}’planetarian’15周年記念OVA。
本編から5年後に公開された本作品は、前日譚となります。
遠州鉄道か・・・懐かしい。
在りし日の浜松が美しく描かれています。
プラネタリウムの案内嬢となって9年。
ゆめみは職務放棄し、街へ。
ロボットなのに・・・と、その行動に疑問を抱く職員たち。
そして10周年記念の日に・・・
ゆめみの本質を語りかける作品。
なにをもっても己に忠実。
だからいつまでもいつまでも彼女は・・・
そして人の心を打つ。
「雪圏球」、あれってそんな名前なんですね。
幻想的で印象的な名づけ。
あの吹雪で閉ざされた未来にも通じる伏線かな。
やっぱり、人類には希望が残されているんです。{/netabare}