すけたつ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
君達が○○でなくてよかった
-------------------------------------------------------------
君達が人間でなくてよかった。
<①身体が傷付けられると…>
人間 : 赤い、血飛沫が飛び、断面が見える
宝石 : 宝石によって異なる色の、破片が飛び、断面が見える
人間は、傷付けられると、「皆同じ」で統一的に見えます。
宝石は、傷付けられても、「皆違う」個性でキャラが引き立ちます。
まだ発展途上?の3Dアニメーションにも合ってたと思います。
また、血と破片では観ていて湧いてくる感情が細かいとこでは違うかと。
<②体が粉々になると…(気持ち悪い表現で申し訳ない)>
人間 : 二度と戻らない
宝石 : 破片を集めれば何回でも戻れる(部分的に欠けると記憶を失う)
人間にとっての「終わり」が、宝石であれば「流れ」になりました。
宝石にとっては、「月人との戦闘に勝てば終わらない」からです。
それ故、主人公が「無力さ」を一番強く感じる様を理解できましたし、
記憶を失っても強くなろうとする動きを、切なく感じつつも見守れました。
逆の感情ですが、他の破片で強くなる設定も当然ワクワクもしました。
そのワクワクと切なさが両立する感じも、この作品の魅力と思ってます。
「アメシスト・ダイヤモンド・アンターク」の流れも説得力ありました。
<③百年以上一緒に暮らすと…>
人間 : 別々の人から生まれ、感情が複雑、皆気が合う仲間と別々に
宝石 : 同じ場所で生まれ、骨だからか感情が綺麗、皆家族のまま
どれだけ主人公が変わっても、周りの宝石が温かく、好印象でした。
百年以上暮らすことが、関係の深さに昇華されていて、よかったです。
<④人間を構成した部分が別々の生物になった設定を使えて…>
月人 : 人間の魂の部分(元に戻るための攻撃も理解できる)
海洋生物:人間の肉の部分(宝石より少し汚い性格も理解できる)
宝石 : 人間の骨の部分(感情が綺麗なことを理解できる)
先生 : 人間?(月人や宝石の上位であることを理解できる)
元は人間である設定のおかげで、人物や世界観を理解出来てよかったです。
君達が人間でなくてよかった。
-------------------------------------------------------------
<他に好きな部分(すぐに思い浮かんだ分だけ)>
・戦闘シーン(特に10話のダイヤモンドVS新型月人)
・主人公だけが海洋生物と話せる設定
・黒沢ともよの演技力の高さ(脇役も豪華)
・男の子か女の子か分からない性別
・主人公の性格(特に序盤)
・それぞれ個性が異なる宝石達
-------------------------------------------------------------