幽霊な校舎 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
狂気の沙汰
赤黒いひび割れた血痕は
掃除をしたってそのままで
真っ新の顔の奥に渦巻く
憎くて深くて時間が経っても
残り続ける狂気の香
それを運命と呼べば良いのか
逆らえぬ因果の鎖に縛られ
叫び声はその音が乾くまで
来る日も変わらず
のっぺりとした夢うつつ
永久に続く箱庭に
死屍累々の赤い土地
骨が塵になって風が吹く
色が失せて硬くなった身体
それでも吐く息は
一層、白さを際立たせる
墓地にいるような錯覚
自分の周囲の温度だけ
一段と低い
生気のない灰色
正気のない世界で
果たしてどこまで
正解に近づくことができるか
えと、ひとことで言うなら
ハマッて一気見した
後悔はしていない
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以下は、真面目な感想(リテイク)
学生時代の夏に、
部屋を締め切って暗くして(カーテンで遮光して)
クーラーを20度ぐらいにセットして
昼夜ぶっ続けでゲームラノベ版を
プレイしたのを覚えています。
それから幾年かを経て
アニメ化されたのは知っていたのですが
既に内容はわかる上、作画をちらと見ただけで
敬遠をしていました。
しかし、最近になって
そういえばと思い〝ちょっとだけ〟気分で
1話を見て、2話を見て……
最終話を見ました。
はまりました。困りました。
ずっと昔にプレイしたきりだったのに
ゲーム版の時に感じたひんやりとしたホラー感が
すごい蘇ってきました。
そういうひいき目もあるとは思うのですが
アニメ自体もとても面白かったです。
特にエンターテイメントとしての、
「ホラー特有の霊的な肌寒さ」を楽しめる作品。←お勧めチェック!
マイナス面として、”作画”が挙がるかもですが
持っていた先入観と対照的に、私は全然気にならなかったです。
古い作画でも、変に見えてしまうところは少なくしつつ
その分、他に労力をバランスよく使っている
というようにも言えるかもしれません。
(もちろん、昔の作画の中ではすごかったのかもしれませんけれど)
もう一つ、”グロさ”の心配ですが
そこまで生々しさ自体を精巧に描いているわけではなく
ぼかしているところもあるので
それでトラウマになるということはないと思います
例えば、Another&階段で連想されるものがあるとしたら
そこまでじゃないということはできると思います
また”話数”の長さについてですが
ゲーム版に比べるとそんなに長くなく
コンパクトになっているように感じました。
化物語のように「~編」という形で数話ごとに
区切りもあります。
飛ばせるとこは飛ばして見るというのも
ありかもしれません。
ただ、伏線ぽくなっているところもあります
あしからず。
「ひぐらしのなく頃に」を見終われば、次はいよいよ
「ひぐらしのなく頃に解」!
どんどん話の謎が明らかになっていくはずです!!
待ちきれない!!!
ということで、見てきますー。(笑)
遅ればせながら
明けましておめでとうございます!
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※追記(2期の視聴後)
「ひぐらしのなく頃に解」を見終わりました。
ホラー色は無くなり、
また全体的に カドが丸まってしまい
そこはかとなく残念です。
私見になりますが、1期ほど
原作の良さを引き出しきれていない気がします。
勿論、真実を明らかにする役割を担うのが
2期で、1期とは趣が違うとわかっているのですが
物語の中の勢いや緊張感、戦闘シーンなどが
少し間延びして見えてしまいました。
もしかしたら制作側はホラーの演出にこそ
強みがあったのかもしれません。(違ったらごめんなさい)
しかし、続編を見ようとする方に☆朗報(?!)です。
最初からハードルを上げすぎた以外で、2期の視聴を
消化不良にさせてしまったのは
私自身の理由によるものです――
そりゃあ、内容を最初から知ってたら面白さは半減するよね(泣)
1期と2期は切り離せるようなものではないし
どうぞ見られたし。見られたし。