cross さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
何度も挫折を味わいながらその度に必死に壁を乗り越え成長していく、輝きを求める少女達の物語!!【総合評価:82点】
【注1】ラブライブを無印、ラブライブサンシャインをサンシャインと表記してます
【注2】無印を引き合いに出したレビューとなってます
【注3】第一期のレビューはネタバレなしですが、こっちはネタバレありです!
あの話題となったラブライブの新作
2016年夏に全13話で放送され、2017年秋に第2期が13話で放送されています。
第1期は『Aqours』の結成がメインとなり、さぁ本格的にラブライブに挑み廃校を阻止するぞ!!
と言った所で終了してからの第2期
第1期の最終話ではラブライブ出場をかけた地区大会まででその結果は出ずに終了しましたが、第2期は結局ラブライブ出場ならずと言った所からスタートします
ここでもすんなりと行かないあたりサンシャインらしいですね
第2期は無印同様に3年生の最後となるラブライブに焦点を合わせた進行となります。
無印の頃も思ってましたが、受験生には現実的でない日程ですね
まぁ細かいところは気にしても仕方ない!
そして、無印では第1期で達成していた廃校阻止もサンシャインでは第2期の大きな目標として継続です
しかし、順調に事が進まないのがサンシャイン
第1話から廃校問題に関して雲行きが怪しい感じに
敗退してしまったものの0だった入学希望者が増えてこれからだと言う雰囲気から始まって10分も経たないうちに出鼻挫くあたりサンシャインは試練続きですね
なんとか廃校決定を引き延ばしてもらい、ラブライブで結果を出して入学希望者を増やそうと気合の入るAqours
廃校を阻止して、自分達だけの輝きを見つける為に奮闘するAqoursは順調にレベルアップしてラブライブ出場を決める!!
良い流れでこのまま廃校阻止かと思いきや、あと少しの所で入学希望者は課せられた人数に届かず
ラブライブ出場を決めた直後にこの展開
まぁ部活だけで入学希望者が一気に増えるなんて現実的ではないですがそこはアニメ
今までも十分に挫折を味わいながらもその度に努力して壁を乗り越えていったAqoursでしたが、ここでも挫折を味わってしまうとは、これがサンシャインのスタイルなんですね
視聴者としても、この廃校決定は想定こそしていたものの重い展開でした
ですが、廃校決定にラブライブへの意欲が消失するなかで、Aqoursの名前と共に学校の名前をラブライブの歴史に残して欲しいとモブ達がAqoursのメンバーを鼓舞するシーンは非常に良いシーンでした。
あの場面で全校生徒が集まってるなんてそれこそ御都合主義ですが、そこから優勝すると千歌が宣言するのは無印第2期の第1話、穂乃果の「1番になろう!!」を彷彿とさせる熱いシーンでした!
視聴者としては優勝は既定路線でしたが、やはり挫折続きの様をずっと見て来ていたので優勝は素直に嬉しい展開でした。
その過程で既に廃校が決定しているんだよなぁと思い少し寂しい感じになってしまうのも物語に良い味を出していましたね
最終回は優勝してからの卒業式と閉校、無印は3年生の卒業に対する方向でしたが、サンシャインは閉校への寂しさを全面に押していましたね
最後の最後で廃校になってしまう寂しさを全面に出した最終話は、26話も視聴して来た身としてはメンバーがどれだけ廃校を阻止し、学校を存続させたかったかが伝わる切ないラストでした。
最後の最後でセンチメンタルになってしまう感じもサンシャインらしさ
何だかんだでこのサンシャインらしさこそが物語面をより深くしていたと思います。
総じて、無印以上に部活モノとしての側面が強くなっています
それ自体は熱い展開も多くなり、キャラクター達の成長もより深く感じられるので決して悪くはありません。
一期のレビューでも書いてますが、無印はほぼ挫折もなく順風満帆だった分、物語としての深みはサンシャインに軍配が上がります。
その反面で、無印よりもキャラクター同士の何気ない掛け合いを描いた日常のワンシーン的なものは少なくなってますね
キャラクター同士の仲の良さ、軽快な掛け合いは日常モノにも似た見ていてホッとする雰囲気で、無印の大きな魅力でしたからね。
サンシャインも仲が良いのは伝わるんですが、それを表現するアプローチ方法がやはり部活モノの様な挫折を味わい共に成長してきた仲間との絆って感じが多くなってますね。
無印に比べて重い展開も多く、日常回の少ないので、無印よりも取っ付きにくい感じは否めません。
しかし、そこは同じ話数で物語の深みを増す上で仕方のない犠牲なので割り切るしかない!!
シリーズ物の続編なのに、非常に素晴らしく、個人的には無印越えの物語でした!!
無印同様に映画化も決定し、今から楽しみで仕方ありません!