すけたつ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
記憶の君に告ぐさよなら
----------------------------------------------------------------
初恋は、突然で、不思議な、長い人生の中でも特別な感情。
次の恋は、一目惚れでも、築かれた恋でも、初恋より小さく感じます。
<中学時代>
もし、初恋の相手の、初恋の相手が、自分でなかったとしたら…
心を痛めても、粘り強く相手との関係を築かないといけないかも。
でも、2人の関係が築かれそうな時、片方が転校してしまったら…
感情が曖昧なまま止まって、お互い初恋をこじらせてしまうかも。
<高校時代>
高校3年生の3学期に、そんな2人が再会したとしたら…
記憶のまま止まっていた、曖昧な感情が急激に動き出すかも。
----------------------------------------------------------------
個人的に上記のような妄想が止まらない魔法にかけられて、
主人公とヒロインの恋を「応援するしかない!」と思えた作品。
それ故、「視聴者をハラハラさせる」という制作陣の狙いにはまり、
OPテーマの「over and over」を聞くだけで胃が痛くなりました。
<胃が痛くなる理由 ①構成>
前半 : 僕とは違う人に片思いをする彼女
後半 : 両思いになった途端に現れる恋のライバル
後半 : お互いの恋が実りそうな時に進路などですれ違う2人
前半から後半へ進むにつれて段階的にハラハラさせる構成。
<胃が痛くなる理由 ②制作陣>
脚本家: 最後の方以外は違和感なく観れる素晴らしい脚本だった気が。
音楽 : OPテーマの「over and over」が作品の大きな原動力。
演出 : これも特にOPの最後の部分の変化が印象的でした。
影響を受けるくらい心理描写や会話、キャラの動きなどがよかった。
主人公に想いを寄せる後輩の片思いが上手く可愛く描かれたのも二重丸。
<胃が痛くなる理由 ③キャラクター>
デザイン:深夜アニメ好きには馴染むデザインだと思います。
性格 :嫌なキャラがいなく、良いキャラを量産する努力が感じれた。
とにかく主人公とヒロインの恋愛を応援したくなれてよかった。
恋愛成分足りてない僕にとってハラハラは強烈なインパクトでした。
こんな気持ちを与えてくれる作品を好きになっていきました。