企画屋Y さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
馬鹿っぽいが
キャラ物の基本的な手法を使い
一生懸命創作しようとしている姿勢には好感が持てる。
各キャラに過剰と言える個性を与え
舞台を与え
イベントを与え
どの様に影響しあうか。
例えば
閉所恐怖症の男と
自意識過剰で被害妄想豊かな女が個室に閉じ込められたら?
そこに第三者が現れたら?
の様に
結構洋物のコメディーホラー系で使われる手法なのだが
日本でここまで極端なのは珍しい。
楽しみ方としては、それを第三者として
生暖かく眺める作品であって
感情移入する作品では無いし
さぁ笑わせろ
さぁ感動させろ
と見る様な物ではない。
ここに、この様な個性の人物が関わったら?と想像する。
視聴者も創作者になって楽しめる物だし
想像力を働かせないにしても実験を眺める様に楽しむ物だ。
で、
この作品の良い所は
悪意に満ちた個性なのに世界観に悪意が無い所だろうか
俺ならばこうはならない。
作者の根本はかなり良い人なのでは無いだろうか?
残念な所は(個人的には残念では無いが)
作画がちょっとショボめである事だろう。
ただ俺は、原作の若干色気のある挿絵より
アニメの色気もへったくれも無い雰囲気には
有って居ると思う。
後、キャラが誇張され過ぎて
行動が読める点が有るので物語への期待感は高まらないだろう。
しかし
そのお陰で疲れた日でも
ギャグが滑ろうが設定が温かろうが
エロいシチュエーションが出てこようが
こんな人達の日常なのだと
ぼんやり眺めて時を過ごすことが出来る。
この手の作品は、何気に希少であると言える。
日常とかのんのん日和が好きならば
割と波長が合うのではなかろうか?