たわし(爆豪) さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
FFはアップルシードじゃないでしょ
魔法と科学が融合した都市国家というモチーフは、FF6以降から20年近く続いているが限界に来ている印象があった。
時代設定や、科学技術、魔法のあり方が非常に曖昧で、士郎正宗的な世界観に無理やり魔法を入れているような気がするし、何より既視感が半端ない。
フルCGの映像は莫大な予算と人材をよせあつめて、スクエニの総力戦に出ていることはわかるが、映像の凄さにキャラクターや設定や脚本が追いついていない。
技術面では確かに世界に通じるものはあるが、脚本や設定は完全に西洋に負けているのが現状だ。ゲームオブスローンズやウィッチャー3などの本格派ハイファンタジーを見習って欲しいと切に思う。
西洋はロードオブザリングの成功以降、確実に第二のハイファンタジーとして大人向けの作品を良い意味で昇華し興行批評ともに成功をしている。
しかし、こと日本にはそれなりの技術はあるものの、本格的なファンタジーというよりは「ファンタジー的な要素を取り入れた何か」でしかないのだ。
そこには、思想や風刺や人生の本質などは書かれていない。ありきたりで、いい料理店でフルコースを頼んだのにお子様ランチが運ばれてきた感じがする。
このままだと日本は本当にゲームタイトルで西洋に負けてしまうどころか、据え置きを開発するだけの技術国家に過ぎなくなってしまう。
もっと文学に興味を持って造ってもらいたい。