蒼い✨️ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
言うならば、劇団:そよかぜ。 演目:平和への祈り。
アニメーション制作:童夢
1994年10月1日に発売されたOVA。
原作は、吉岡平によるライトノベル『宇宙一の無責任男』シリーズ。
監督は、真下耕一。
【概要/あらすじ】
TVシリーズの続編。ラアルゴン帝国との戦争で宇宙の英雄としての名声を手に入れた駆逐艦「そよかぜ」
乗組員は酒に女に浮かれて、どんちゃん騒ぎ。すっかり緩みきっていた。
そんな折、艦長であるジャスティ・ウエキ・タイラー少佐。
彼は、何度も自分を死地に追いやった宇宙艦隊艦隊司令官セッシュウ・ミフネ中将から呼び出しを食らう。
そして、二人だけの状況でミフネからタイラーに何やら密命が下る。
その後、地球人類による惑星連合宇宙軍 vs ラアルゴン帝国軍による会戦が勃発。
帝国は戦局を大きく変える新兵器を開発しているらしい。
駆逐艦「そよかぜ」は帝国艦隊にに奇襲をかける!のはずだったが、
よりにもよって作戦決行直前でタイラーの独断で降伏勧告をかけ奇襲作戦は台無し。
タイラーの非常識さに慣れきってたはずの「そよかぜ」乗組員も開いた口が塞がらない。
「そよかぜ」は中破し、帝国軍に鹵獲されてしまう。
何を考えているのか、さっぱり意味不明なタイラーによって銀河の歴史がまた1ページ?
【感想】
老け顔で見た目スケベ中年なタイラーが11歳である敵国の幼女皇帝のペットになるのが原作であれば、
アニメでは設定改変により20歳と16歳とで年齢差が4つにまで縮められた上に、
更には美化されたタイラーと美少女皇帝アザリンちゃん16歳の淡い恋愛模様までチラつかせるという、
もし原作のファンならナンジャコリャ?なアニメ版タイラーのインパクトは巨大。
このOVAでも色恋沙汰展開が多く見られたりする。
今回の作品のイメージは「愛」と「平和への願い」というところでしょうか?
個人の友誼や情に訴えかけることで平和への道のりが開かれると言うか。
と相変わらずに、その手の話が好きな人向けの物語。
ある意味、文化ホールか市民劇場で団体による劇を見せられてるに近い気分。
今の御時世ならテーマは何であれミリオタ向けの描写が増えるところを、
抽象的な精神性に重きをおいて宇宙戦争ものを描くという理想主義者的なものに当時の思想的なものを感じるかな?
という気がしないでもない作品でした。
あまり書きたいことも無いので短いですが、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。