退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見ていて辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、!!
※略式コメント※
ある夜突然、何の接点も無い初老の男・犬屋敷壱郎と高校生・獅子神皓が何かから逃亡中(?)の宇宙人(異次元人?)のUFO地上転移に巻き込まれ死亡。
空間転移の痕跡を消すために二人を改造修復するも船には「星をも滅ぼす兵器パーツ」しかなく、止む無く「ソレ」で取り繕いさっさと逃亡。
こうして「人間兵器」となった二人。考え方、生活環境、人生観等全く違う二人が「その力」をどう使うかというのが見ものでした。
「GANTZ」でお馴染みの奥浩哉先生原作。
GANTZのアニメは「アニメ色」が強すぎてことごとく失敗してる印象でしたが、今回は原作特有の現実的リアリティが生きてたと思います。
特に若者の横柄な生活態度・だらしない口調・弱者虐待・無責任且つ身勝手な行動が生々しくて、見てると胸を掻きむしりたくなるほど辛かったです。
(まあ、だからこそ「面白い」というのでしょうが)
主役二人の声に俳優・小日向さんと村上君を起用してますが「声優」としては魅力不足に思えますが、本作のリアリティ加減においては割とイイ塩梅の棒読みだったと思います(イイ意味で)。
世代や生活状態によって見方は様々でしょう。
「自分だったら、私だったらこうするのに」「アクション、スゲエ!かっこいい!」「ネット炎上させた奴、ザマアwww(これは「GANTZ」最終回を描き上げた時にブーイングで叩かれた奥先生の恩讐がありそうです)」「平和ボケしてると不足の事態にまったく対処できずに広がる被害」等。
負の状態(暴力・虐待・虐殺・破壊行動)が妙に生々しく、まるでその場で見てきたような自然な臨場感(まさか監視カメラをハッキングしまっくってたりして・・・)。
逆に正の状態(家族・人との絆の大切さ・幸福なひと時)が「作為的」に思えてちょっと薄っぺらい感じがしました。
掘り下げればまだまだ湧いてきそうなネタ満載(倫理観・コミュニケーション考察・兵器構造考察など)ですが、本作は私の胸に五寸釘打たれたような作品です。