退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
アニメーション作家なら一度はやりたそうな『お題』。だけど『商業作品』としては受け入れられるかな?
原作漫画は読んでません。
・主人公は少女2人だけ。
・かつて戦争(市街戦)があったような、今は廃墟のみの世界。
・明らかに私たちの世界とは異なる建築物。
・墓石のような形の建築遺物。
・かろうじて生きている幾つかのライフライン&工業施設。
・地盤が多層化してる(?)都市。
・人は全くいない静かな世界。遺体も無い世界(?)
・気候は時折雪が降る寒冷地のような地域。
何か、映像(アニメとか)の専修学校の課題作か個人・又は部活動とかでやりたそうなネタのような感じ(?)
そんな世界の中をケッテンクラートに乗った二人の少女チトとユーリが、覇気のない虚ろな気分で、
食料を漁って、燃料を探して、補給して、移動して、
食料を漁って、燃料を探して、補給して、移動して、
食料を漁って、燃料を探して、補給して、移動して・・・・・・・・そんなヤリトリが続きますが、
「どこが面白いの?」と問うようであれば、その人は、このアニメに対して派手目なシチュエーション以外の娯楽を認めないという「俺様」的な「視聴者『様』」かもしれませんね。( ´艸`)
キャストはチトとユーリの二人だけ(たまにゲスト有り)ですし、画面の舞台は灰色の空や薄暗い家屋跡や施設ばかりで陰気ですし、何となく地味ですし、淡々と、ただ淡々と放浪してるだけですし・・・
「何故世界はこうなった?」と疑問と興味を持てるようであれば、結構楽しめるのではないか思います。
そんなチトとユーリは10歳くらいなのだろうか?二人はいつから彷徨ってたのだろう?彼女たちの記憶は、僅かに日常生活していた頃と戦火から逃げた時のものしかない様子。
会話は出来るようだが字が読めるのはチトだけ。教育なんて受けてなさそうなので「世界」の状態や知識なんてまったく知らなさそうだ。
なので、
今じゃ結構危険でヤってはいけない「廃墟探訪」のように、かつて「何がソコにあったのか?」という考察をチトとユーリ、二人の行動と共に視聴者側は謎解きの様な感じで見てみると面白いかも?(それが退屈と言う人は居るんでしょうが)
何事も本能的でチョット危なっかしいユーリと手綱を握るチト。ダルそうに旅を続ける二人。
何気ない素朴な会話は私たちから見ると取るに足らないものかもしれませんが、何か「禅問答」の真理ような気さえします。
キャラ絵は恐ろしくユルいのに、背景は気合が入ってて、ギャップに違和感があるかというと意外にマッチしてたと思います。(個人の感想)
しかし移動乗物がケッテンクラート(半装軌車:前輪がタイヤ、後部は無限軌・履帯。所謂キャタピラ)とは、何かチョイスが渋い。
『あの』大戦時の『あの』国の軍が泥濘地でバイクやサイドカーで移動しづらい時に結構使われたとか。
馬力もソコソコありそうで砲台とかの運搬・輸送なんかにも重宝されてらしいです。
{netabare}エリンギの語りで世界のあらましが少しわかっても、二人の旅は続くよどこまでも・・・{/netabare}