chariot さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
午(うま)に馬っぽさがないのは何故だろう。
小説原作の全12話。
若干異能を含むバトルロワイヤル作品。
干支十二支(の家系の戦士)が戦って優勝すると願い事がひとつ叶うよ、という感じの話。
絵を見れば解るけど動物同士の戦いではなく各干支のコスプレに近い感じです。
と言っても、えとたまのようなお気楽さはないです。
あー、タイトルは全く意味がないので気にせずに。。
馬と言えばサラブレッド的な軽種を思い浮かべるが馬車を曳く重種なんだろうか…
もしかして干支の「午」が馬より牛っぽい字面だからキャラも牛っぽさがあったりして…(笑)
まあ亥にも猪っぽさはないし…
まあそんな事はどうでもいいのですが。。
原作は読み切りで最終話に当たる話を作られた後に1~11話に当たる部分を執筆・刊行した模様。
なので新刊をすぐに購読する西尾維新ファンなら(僕は読んでませんが)大戦開始時には勝者は最初から判っていたわけで、誰が残るかを予想して楽しむものではないです。
むしろ数名脱落した時点で普通に観ているだけでも勝者は解る仕組みになってます。
バトルロワイヤル作品で全員通常の人間ではないのでグロは多めですので苦手な方はご注意を。
まあ王様ゲームよりは全然少ないですし(人数的にも)
血とはホント無理!って方は最初から視界に入れない作品だと思うので大丈夫ですよね。
さていくつか感想を。
まず度肝を抜かれるウサギさん。
{netabare}えーと…誰も得をしないその格好は一体なんなんですか?
なんでバニーなんだよ、お前。
なんでオスなんだよ、お前。
そこは可愛いメスウサギでお願いしたいわけですよ、視聴者としては。
たとえあの性格であっても。絶対。
ただね…
あの手の狂気に満ちていて、でも実は友達が欲しいみたいな寂しがり屋で、妙に甘えた声で喋る岡本信彦はいいチョイスだと思いました。
奇抜な衣装がなければ割とイケメンだと思わなくもないんですけどね。
参加12名で唯一身辺が語られなかったキャラですが、きっと普通に友達のいない子だったんでしょうね。
最終形態のキメラヴァージョンは影が多く見えにくかったのがちょっと不満でした。
グロを観たいのではなく、何がどうくっついてるのかが気になったんですよね。。{/netabare}
変なトリックで騙された。
{netabare}後ろから順に消えていくのは解ったので断罪弟は生きているんじゃないかと思ってました。
蛇なので脱皮みたいに抜け出していたとかあるんじゃないかと。
操られている死体とは別に本体がいるんじゃないかと。
……なかったです。
生きる死体として動き回っていて、ウシ&トラ戦で機能を停止した回で死亡扱い。
じゃあサルはどうすんだよ。
…ってまあ別に順に死にますとは言ってないわな。。
勝手な予想で勝手に騙されてましたよ。。{/netabare}
良かった所と悪かった所。
まず悪かった所。
{netabare}あっさり死ぬ。
みんな実力者なんで一瞬の判断ミスとかで瞬殺される。
個々に回想が入るので掘り下げが甘いというより死の美学は求めない方向。
トラだけは結構まともに亡くなった気がするけど。{/netabare}
良かった所。
バトルシーンは見応えアリ。
{netabare}あとは後半のウシトラ回やネズミの能力の開示からの選択する場面は面白かった。
チート能力ではあるものの死の体験を何度も繰り返すのは辛そうだなあ……{/netabare}
まとめ。
バトル物でありながらやはり語りの多い西尾作品。
ただ遊びの部分は少なめで物語シリーズを苦手とされる方にとってもそれほどウザさはないと思います。
サルとネズミの話す場面での遊びも字で見ると楽しめるけどアニメだと字幕出さないと聞き流しちゃう感じでやや勿体なかった気もします。
とても良かった!とも思えないのですが細かい演出で惹かれるところもあり、割と楽しんで見られました。
それほど観る人を選ぶ作品でもありませんのでピンポイントでお勧めするタイプの方も思いつきませんが…