おぬごん さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
もっと上手くできなかった?って感じの学園ラブストーリー
『さくら荘のペットな彼女』の鴨志田一がストーリーを、『月曜日のたわわ』の比村奇石がキャラ原案を担当するオリジナル作品
また、やなぎなぎがOP・EDだけでなく作中音楽もプロデュース
小林敦監督はこれが初監督。制作は『たわわ』も制作していたPINE JAM………
進路が決まった生徒とそうでない生徒が入り混じる高校3年の秋〜冬の時期に、中学を過ごした地元神奈川へ帰る形で主人公が転校してきたところから始まるラブストーリー
描かれるカップルは2組で、主人公側は中学時代の片思いの相手と、新しく出会った後輩との王道の三角関係
ただこの主人公中心の恋愛模様にいまいち入り込めず…
まず一番の問題が、主人公に全く感情移入できないことですね
もう1人の男が明るくて単純で友情に厚いスポーツマンなのに対し、こちらは無気力で無愛想で作画の関係もあってやたらやぼったい外見の根暗そうな男
しかもセリフや感情表現も少ないためどんな奴か、何を考えているのかも掴み辛く、もう視聴者側としてはこいつの恋を応援する要素が皆無なんですよねw
で、中学からの片想いの相手・夏目には初恋の清算という彼女なりのストーリーがあり心情もかなり描かれるものの、主人公とのすれ違いもあってニヤニヤできるような場面もほとんどなし
一方で健気に全力アタックをかけて視聴者の心に残った後輩ちゃんは、実際は主人公の眼中になく成すすべなく完敗
最終回も卒業式の描写にやたら描写を割いた一方、自分の気持ちの整理のために野球をしだす主人公がホームランを打って走り出したかと思ったら、夏目がラインで送った待ち合わせメッセージはスルーして結局会えず仕舞い
結局ED後のCパートで大学で会って終わり
あまりにカタルシスが無さすぎでは!?!?
普通にホームラン打った流れで告白じゃダメだったの!?
主人公が大学入るまで夏目の進路知らないのも無理があるし…他のみんなは知ってたわけだしさ
主人公の造形とか展開とか、もう少し上手いことやればいいラブストーリーになったと思うんですけどね…
あと作画…特にキャラ作画、それも主人公の作画が酷かった
先述のとおり制作はPINE JAMでしたが、小林監督に「アニメ作りを舐めてる」とtwitterでボロクソに言われる始末でした
ヒロインズの作画はギリギリ頑張っていたようにも感じましたが…非常に残念でした
やなぎなぎの音楽は良かったです
本人が歌うOPは一発で『俺ガイル』の北川勝利の曲だと分かる明るい曲調で、逆に声優陣が歌うEDは一発でやなぎなぎの曲だと分かる曲調だったのが印象的です
〜余談〜
個人的になんですが、自分のいた高校が進学率ほぼ100%だったので、受験組と就職組が混じってる設定に全く共感できませんでしたw
私の高校にも推薦等で先に進路が決まる人はいましたが、むしろ受験組に気を使っているような具合でしたので…
あといくら転校したとはいえ上智(作中では上叡)の指定校推薦蹴ろうとする主人公とか、センター試験恒例の大雪に狼狽えたり上智に第一志望変えて青学(作中では翠山学院)受けないとか言い出すヒロインとか、受験描写がかなり乱暴だったと思います
上智落ちたらセンター利用レベルの滑り止めまで落ちるけどそれでいいの?つーか行く気なくても受験料無駄になるし練習がてら青学も受けるでしょ普通
センターの雪にしても、受験の時に電車遅れたりしてもみんな同じ条件だから慌てるなよって塾でも学校でも絶対教わるはずなんですけどね
あと私立大学の合格発表って今もうほとんどネットなんじゃないですかね? 青学は今も掲示板貼り出してるのかな?
アニメだし細かいこと気にするな?
うるせーこっちは2回も大学受験してんだよ!!そのくらい言わせてくれ!!(笑)