marucuru さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とっても壮大な物語の序章、なのかな?
絵がきれい、キャラが美しい、声優さんも申し分ないし、音楽も独特。
しかも壮大なファンタジーを予見させてくれるようなストーリー、、、
と、来れば個人的には満点評価のはずなんだけど、そうはならなかった。
いつの時代、どこなのかはわからない。
あたり一面流砂に覆われ、まるで砂が海であるかのような場所に、
「泥くじら」と呼ばれ、船のごとく移動する岩山に住む人々がいた。
そこには大きく分けてふたつの人種が存在している。
一つは、超能力を使えるが短命の人たち。もう一つは何も能力は持たないが
普通に長生きできる人たち。
彼らは決して裕福とは言えないながらも、秩序を保ち平穏な日々を送って
いたのだが、、、外の世界の人との接触によって、悲劇と真実の嵐に見舞
われてしまう。
何で満足できなかったのか考えてみると、、、
まず主人公の男の子「チャクロ」の影が希薄過ぎて、全くと言って良い程
思い入れることができなかった。実はこれすべてのキャラに当てはまること
だったりする。中には少し濃いキャラもいるけど、登場人物が多いせいか、
総じて影が薄く感じてしまった。
それからもうひとつ、これは最近の「大作っぽい」アニメに多くに見られる
傾向なのだけれど、、、
物語の背景を大風呂敷で広げ、大きな伏線を2~3回収したところで、
「はい終了」。「えーっこれからじゃないの?」と誰もが突っ込む
ところで終わってしまうパターン。この作品も個人的にはこれに該当する。
続きは「原作でどうぞ」なのか「乞うご期待」なのかわからないけど、
もう少し観ていたかった。
もっと長ければキャラの個性も浮かんできていたと思う。
個人的に「ぜひ、続きを観させて下さい!」期待値がMAXな作品でした。