ういすけ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
平均満足度5.0にしたくなかったのだが。。
他の好きな作品もあるので、平均満足度5.0にするのは、
ちょっと抵抗があったのだけれども。。
グロイ作品は、好みじゃない。
けれど、マイナス評価が見当たらない。
物語は斬新で、人類は生態系の頂点を奪われ、
壁の中に追い込まれているという設定が、
得も知れぬ恐怖で身震いする。
外側の壁が壊され、更に内側の壁へ避難する人類。
その中で主人公は、母親を捕食された恨みから、
「一匹残らず、駆逐してやる!」
と、逃げる船の中で泣き叫びながら誓いを立てる。
そのシーンで、視聴を決定づけました。
主人公の成長と強大な敵にどう立ち向かうのか、
そして謎だらけの巨人。
訓練兵に志願し、厳しい訓練を終え、巨人の弱点を知り、
成績優秀者10名に選ばれ、さあこれからだ!という希望に満ちた時、
巨人の来襲で、全てが絶望に変わる。
調査兵団に入り、その中でも最強の部隊に配属され、さあこれから活躍が
見れるぞ!という希望の中、あっけなく最強部隊壊滅。。
そして巨人を手引きする者が、仲間であったという事実。
終始、視聴者に希望を持たせ、ことごとく裏切る。
物語としての満足度は5.0ですね。
声優陣も、人気作品にありがちな媚びった声や、大袈裟な表現もなく、
人気タレントにありがちなヘタくそな棒読みでもなく、また原作を読んでないので、私の勝手なイメージも定着していないし、なんの不満もなかった。
それどころか、すばらしい作画の迫力や、影響力もあるが、それに負けない声優さん達の熱演があったからこその名作と言っても異論はないと思う。
なので、5.0
キャラも一人ひとり立っていた。
サブ中のサブキャラであるはずのマルコの死は、喪失感が大きく、現実の死とリンクした。
キャラの深淵が深く、非の打ち所がない。
5.0
作画は圧倒された。の一言。
細かく見ていけば、物語の設定からして矛盾点がいくつかあるのだろうが、
それをまったく気にさせない大迫力。丁寧な作り込み。
原作は、汚い絵で人の体のバランスも?な部分がある中、あのクオエリティは秀悦。アニメ化されなかったら、世界中を席巻した時代を代表する作品になり得たのかどうか疑問。
10.0を付けたいのだけれど、最高点が5.0なので、5.0です。
音楽は、間違いなく5.0でしょう。
放送された年から数年間、吹奏楽のコンクールで
どれだけこのOP曲を耳にしたか。
グロいアニメだからと視聴しない人でも、進撃の曲だ、とわかるほど、
インパクトが強烈。2クール目の曲、自由の翼も良かった。
1クール目の紅蓮の弓矢より好きな人も多いんじゃないかな?
この後、原作がヒューマンドラマに向かって行くので、
なんだか拍子抜けで、2期も戦闘シーンはグロさと迫力だけになってしまって、絶望やら希望やらは薄れて、どちらかと言えば、謎解きのミステリー作品になり下がってしまった。バイオハザードに類似な印象。
そう考えたら、バイオハザードも一作品目は、絶望や希望が交互に訪れる秀悦な作品でしたね。続編は単なるグロくて、ミステリー要素が高くなってしまった。同じ傾向といえばそうかもしれない。
今となったら好きな作品かと問われれば、?マークが付いてしまうが、
この1期だけを見れば、十分満足しうる作品であったことは紛れもない事実。