「妹さえいればいい。(TVアニメ動画)」

総合得点
79.9
感想・評価
754
棚に入れた
3596
ランキング
483
★★★★☆ 3.6 (754)
物語
3.5
作画
3.6
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

おぬごん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

僕は友達に恵まれている

原作は『はがない』の平坂読がガガガ文庫に移籍して『変猫』のカントクをイラストに迎えた新作ラノベ
制作は今やおなじみの大沼心監督×SILVER LINK.

主人公をはじめライトノベル作家や編集者、イラストレーターなどを描いた作品ですが、
作品の基本はリア充大学生たちの宅飲み模様(笑)
前作はタイトル詐欺もいいところのハーレムラブコメでしたが、今作は老若男女(?)入り混じってのリア充っぷりw
それでも何だかんだ楽しくて面白い雰囲気が出てるのは作者の腕でしょうね
特に作中何度かあったボードゲームは作家との相性が良い創作性のある物が選ばれていたこともあり面白かったです

妹好きラノベ作家を描いたラブコメ作品というと今年春にアニメがあった『エロマンガ先生』が思い出されますが、エロマンガ先生が萌えとエロとラブコメに振り切っていた印象だったのに対し、こちらの方がしっかりお仕事モノをやってる印象ですかね
ただラブコメ要素エロ要素も決して弱くなく、カニ公・京のヒロインズの可愛さは流石でした
カニ公と爛れた性活を送りたい人生だった…
あと弟君の正体はキャスティングやあにこれのトップ絵のような扱いもあって、もはや隠す気も無さそうでしたねw

難点は1話冒頭に代表される、主人公創作のぶっ飛んだ妹ストーリー
狙ってるとはいえめちゃくちゃ寒くてヤバかったです…1話切りしようかと思った…w
あと妹愛が単なるギャグ要素として飛び道具的に使われているだけなので、『エロマンガ先生』のような真性妹愛者の作品に比べると妹愛が伝わってこなかった気も

パソコン風の演出などスタイリッシュな雰囲気造りは大沼監督ならではでした
大沼監督は作品の雰囲気を生かした上でシャフトで培った演出力を控えめに挟んでいくのが上手いと思います

キャスティングでは先述の弟役の山本希望と、漫画家役の藤田茜に遊び心があって良かったです
{netabare}お前らこっちでも男の娘とエロマンガ先生かよ!?{/netabare}


『はがない』ほどの破壊力は無いながらもそこそこ楽しめるラブコメ作品でした


~以下この作品のコラボについての長い余談~

作品の大きな特徴として多方面とのコラボがあります
例えば主人公の本棚や台詞で作者の古巣のMF文庫など他レーベルのラノベが実名で出てきましたが、
これ公式サイトに行くと「殿堂入りの妹(レジェンド)たち」なんてページまで作って紹介してるんですよねw
『エロマンガ先生』も他社作品が実名で登場しましたが、出版不況もあって出版社同士助け合ってるのかもしれません

また作品の特性を生かして実在の酒とコラボしているのも面白かったです(こちらも公式サイトに紹介あり)
どうせ深夜アニメ見てるのなんてたいてい大人なんですし(特にこの作品の視聴者層は数年前に『はがない』を見てた層が多いでしょうし)、いい試みだと思いました
網走の発泡酒の売り上げ増が読売新聞のニュースにもなってましたし、成功といっていいんじゃないでしょうか

一方ボードゲームも同様にコラボしていましたが(公式サイト(以下略))、こっちはキモヲタ一人じゃ楽しめないし(笑)、作中のキャラたちみたいにあんなにクリエイティブに楽しく遊べなさそうだし、宣伝効果あるんでしょうかね…?

ただアニメを通じて色んなコラボを試みる姿勢は面白いと思いました
こういったコラボは聖地のゴリ押し同様に露骨すぎるとアニヲタに嫌われそうなので加減が難しいでしょうが、会話の自然さやアイキャッチ等の説明画面のスタイリッシュさもあって嫌味になって無かったと思います
今後のコラボ戦略の一つのお手本になるかも…?

投稿 : 2017/12/27
閲覧 : 236
サンキュー:

13

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