DEIMOS さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
高校野球群像劇。
1年生のみの新生高校野球部の快進撃を中心に描く有名コミックのアニメ化第2期。
第1期は、強豪校桐青高校戦まで、第2期は、夏の大会終了までを描く。
ストーリー自体は極めて単調だが、どこにフォーカスするわけでもなく、次々と現れる登場人物の内面を丁寧に描く。まさに群像劇。実際に喋ったセリフよりも、心の声の方が多いのではないか。主人公は、軟弱・軟投派のコントロールピッチャー。彼とチームメイト・ライバル、とりわけ、キャッチャーとの掛け合いが本作の中心的題材。天才の成長を中心に描く「メジャー」とは対照的。メジャーが男性的野球アニメとするならば、大振りは女性的野球アニメ。(中途半端な「ダイヤのA」は大きく劣後。)それもそのはず、原作者は女性。
野球選手だけでなく、それを囲む様々な人間模様、例えば、家族や応援団の模様を丹念に描く。試合中に、ママさんグループの会話で空気を和ませる野球アニメって、極めて新鮮。
ストーリー展開のペースは鈍足。特に、第1期は非常に遅い。第2期は、ある程度テンポが改善。さらに、配球の読み合い及びルール違反というワンナウツ的知略バトルの側面も描いた。