とろろ418 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
大切な人はもういますか?
同じ境遇に陥った2人の人間が、正反対の道を歩んでいき、最後には同じ場所へ達する。という構図は王道ながらもとても良いと思いますね。
ただ作品としては描写が足りない部分が多いので、超展開のお手本のような状態になってしまったのが残念です。
宇宙人の目的とその顛末、2人の明確な違い、これらをもっとちゃんと描いていれば大分評価にも違いが出たのではないでしょうか。
以下は拙い構想図。{netabare}
例えば、宇宙人の目的は地球侵略とする。
本作では偶然2人を殺してしまい、やむを得ない理由?で兵器として再生していたが、
もともと兵器に作り替える予定、または偵察に来た際に誤って殺してしまい予定変更した、という形が良さそうかな。
となると宇宙人は、自分たちの存在を伏せるために直接手を下さないやり方。つまり、人間の中に生物兵器を紛れ込ませて内部からの瓦解工作を施したことになる。
(伏せる必要があるのか、技術力的に全人類を瞬殺できるのではないか、などの問題はありますが、面倒なのでここでは放り投げます)
当然、目的通りに動いて貰わないと困るので、命令を送るチップみたいなものも組み込み済み。
(秘密裏に行うため、普通の人間としての自我も残しているとする)
ここで犬屋敷の病気を利用し、それが命令を遮断するような働きをしたことにして、命令通りに殺戮マシンと化したヒロと、それに反する犬屋敷という構図が完成。
中略。
宇宙人は犬屋敷に邪魔をされ怒り心頭。強硬手段に出る。
宇宙で宇宙人を止めようとする犬屋敷だったが、敗戦濃厚。
そこに犬屋敷との戦闘で命令チップから解放されたヒロが助太刀。
犬屋敷の病が宇宙人への対抗策として機能していたことを知り、それを利用して宇宙人殲滅。
ハッピーエンドと思っていたら、宇宙船が地球に堕ちていく。
宇宙船を破壊するために2人で自爆。
良し悪しは別として、こんな感じであれば物語としてはまとまりが出たような気がします。
{/netabare}