Derp さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
アニメの新たな時代の幕開け
フル3DCGのアニメは最近かなり増えました。
ピクサーのようなCGではなく、トゥーンレンダリング、セルシェーディングで2Dっぽさを残したアニメです。
数年前までは、ノウハウが未熟だったこともあるのか、本当に3DCGにハイクオリティなアニメーションを作るには、数十億円、数百億円という予算が必要でした。
このため、日本で作られた3DCGのアニメは若干のチープさが見え隠れしていました。
しかし、ノウハウが成熟したことで本作のようなアニメを作ることが可能になりました。
2Dアニメには3Dアニメにはできない事があるのと同じく、3Dアニメには2Dアニメにはできない事がある。
その最たるは、絶対に作画崩壊せず、常に高密度なキャラクターを描写でき、カメラの角度を自由自在に変えられるという事です。
この宝石の国は、3DCGアニメ特有の大味な印象をほとんど感じませんでした。
まだ少数派だった日本のフル3DCGのアニメがその地位を確立し、TVアニメでも成功できる事を知らしめ、多くのアニメファンの3DCGアニメに対する印象もガラリと変えた、2017年はそんな年になりました。