Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
干支の名を宿し、十二人の猛き戦士たち。今、殺し合いが始まる…
この作品の原作は未読ですが、物語シリーズの著者である西尾維新先生の作品ということでアニメ化決定が決まった時からチェックしていました。
もちろん「視聴しない」という選択肢は私にありません。
十二大戦…十二年に一度開催される干支の名を持つ十二名の戦士が本気で殺し合うバトルロワイヤルです。
この戦いで最後に生き残った優勝者は、どんな願いでも叶えることができるとか…
これだけだと、戦いに参加しない戦士が出てくるかもしれない…
だからノミネートされた戦士を戦いに縛り付ける必要がありました。
毎回やり方は違うらしいのですが、今回は飲み込んでから十二時間後に死亡する毒の石を飲み込んでから戦いの火蓋が切って落とされました。
今回バトルロワイヤルに参加した戦士は以下の十二人です。
「子」の戦士:寝住(ねずみ)CV:堀江瞬さん 肩書きは『うじゃうじゃ殺す』
「丑」の戦士:失井(うしい)CV:梅原裕一郎さん 肩書きは『ただ殺す』
「寅」の女戦士:妬良(とら)CV:五十嵐裕美さん 肩書きは『酔った勢いで殺す』
「卯」の戦士:憂城(うさぎ)CV:岡本信彦さん 肩書きは『異常に殺す』
「辰」の戦士:断罪兄弟兄 CV:江口拓也さん 肩書きは『遊ぶ金欲しさに殺す』
「巳」の戦士:断罪兄弟弟 CV:鳥海浩輔さん 肩書きは『遊ぶ金欲しさに殺す』
「午」の戦士:迂々真(ううま)CV:緑川光さん 肩書きは『無言で殺す』
「未」の戦士:必爺(ひつじい)CV:チョーさん 肩書きは『騙して殺す』
「申」の少女戦士:砂粒(しゃりゅう)CV:はやみん 肩書きは『平和裏に殺す』
「酉」の女の子戦士:庭取(にわとり)CV:あやねる 肩書きは『啄んで殺す』
「戌」の戦士:怒突(どつく)CV:西村朋紘さん 肩書きは『噛んで含めるように殺す』
「亥」の女性戦士:異能肉(いのうのしし)CV:日笠陽子さん 肩書きは『豊かに殺す』
互いに名前と肩書を名乗った時点で戦闘が始まります。
そう…殺らなければ殺られる戦い…
これは命を賭けた本気の戦い…
なんですけど、1クールで短すぎたと感じたのは私だけでしょうか。
確かに戦いは迫力がありました。
ですが、もう少しそれぞれのキャラを深堀りしても良かったのではないでしょうか。
物凄く凄い事が目の前で起こっているのは理解できます。
けれど、キャラが深掘りされていないので、特定のキャラに感情移入して見る事ができないんです。
人の生き死にが掛かっているんです。
自分の感情に起伏を付けながら見たいところですが…
私は結局推しの声優さんを応援しながら視聴することにしました。
今回の場合、言わずもがなかもしれませんが、推しははやみん、あやねる両名です。
でもこの視聴スタイルが正しかったかは正直疑問です。
その理由…は物語の核心に直結するので説明は割愛しますけれど…
もう少しキャラを掘り下げてくれていたら、こんなこと考えなくても良かったのに…
決して面白さを感じなかった訳ではありません。
でももっと壮大な物語に仕上げる事だって十分できたと思うんです。
西尾先生の作品なんです…きっと原作は壮大なんだと思います。
そう考えると、今回のアニメ化の仕方はちょっと勿体無かったような気がします。
今回12名の戦士が入り乱れて戦いを繰り広げる訳ですが、名前は全然…肩書きは殆ど覚えられませんでした。
唯一感情移入できたのは最終話の1話だけ…
個人的には虎の戦いなんかは感情移入する気マンマンだったのに…
きっと好みを分ける作品なんだと思います。
12人の戦士の顛末が気になる方は、是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、パノラマパナマタウンさんの「ラプチャー」
エンディングテーマは、Do As Infinityさんの「化身の獣」
個人的にはエンディングの方が好みでした。
1クール12話の作品でした。
きっと面白かったし堪能もできたと思いますが、好みの分かれる作品だと思います。
皆さまのレビューを拝見するのが楽しみです。