明日は明日の風 さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
人の命をなんだと思っているのか!…と突っ込みたくなる悪趣味な作品(酷評)
趣味に合わないならレビューは控えるべきでしょうが、この作品については書き込まないといけない気がしたので敢えて酷評のレビューを。
人がやたらめったら死んでいく作品のことを個人的に「惨殺系」と呼んでおります。作家含め製作陣に多くのキャラが殺されているということを言うためです。
この一年だけでもまほいく、十二大戦、そしてこれと有りました。まほいくも十二大戦も誰かが生き残るのが前提で作られていますが、これは違います。なぜ人が死んでいくのか、生き残るために何をしなければならないのか、それを元にして作られています。そのため、最後まで主人公や主要キャラが生き残れるかどうかも分かりません。
とにかくやってくれました。まぁ、ここまで酷いと文句言うどころではないです。グロい作品もけっこう見ましたが、さすがにこれは中身が無さすぎる。{netabare}2クラス分、全員が酷い死に方をするわけですから。途中で主要キャラの過去や人生観みたいなものを差し込むけど、それで救われるわけではない。悲しい場面もかえって呆れてしまいます。しかも解決する方法見つけたかと思ったら無駄死にだったと…。{/netabare}作り手側の問題なのかもしれません。結局、何を言いたいのか、伝えたいのかがさっぱり分かりませんでした。人が死んでいく様を見せつけただけの作品に、少なくとも自分はそう思えました。
良い点というべきところは作画が最後まで安定していた点と主要キャラの中の人の演技が上手かったなというところでしょうか。
見ようによっては考えるようなところもあるのでしょうけど、推理するようなところも、サスペンスに持っていくところも、愛情の表現も、友情の場面も、全てが中途半端な感じがします。好きな人には申し訳ないが、人にお勧めできる作品ではないです。