ストライク さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
正義のヒーローになった初老と悪に堕ちた高校生
原作は未読で視聴
ノイタミナ枠
全11話
ネタバレ感想
宇宙人の手によって機械の身体となった初老の男性と高校生の活躍や苦悩、救済される人々や殺害される人々を描く作品。(ウィキより)
いろいろ突っ込み入れたい事はあるが、一言で言えばそれなりに毎週面白かった。
突っ込みどころとしては
機械の身体にするのはいいけど、人間の身体に兵器まで付ける必要あるのか?とか
今まで獅子神がそんなに変人扱いされてないのに、機械の身体になった途端あんな平然と人殺しすとか、ちょっと不自然。だったらもっと初めから危ない奴だと最初に解らせてほしかった。
スマホやTV画面からエアー弾丸のようなものが飛び出し殺傷できるなんてどうなってるの?物理的にちょっと考えられない。とか
あとは、犬屋敷と獅子神のバトルで、レーザー兵器の打ち合いでモロ被弾してるのに、なんで全然故障とかしてないの?とか
隕石落下の阻止として、核兵器とかでなんとかならないの?とか
まぁ、突っ込んだら負けと思ってますけどね。
設定では、W主人公の一人が老人ってのも斬新で面白かったし、
高校生の獅子神が人殺しの悪になり、老人の犬屋敷が救済するヒーローってのもなんか今までになくて新鮮に感じた。
作画では、バトルは迫力あったし、機械の身体もリアルに描いててちょっと引くレベルw
人物映像はちょっとイマイチに感じたが、リアル路線で描いているから、あのキャラデザは しゃーなしだなっと。
声優さんでは、犬屋敷の声の演技が素人っぽく感じ、なんか下手だな~って思って調べたら、俳優の小日向文世だと知ってビックリ!
あんなベテラン俳優が、なんでTVアニメの声優をするのかイミフです。
役としては、初老で自分に自信のない性格の犬屋敷には、あの演技で合ってるのかもですが・・・それでもやっぱちょっと下手だなぁ~っと感じた次第です。
劇場版SAOに出てた俳優の鹿賀丈史さんも、ちょっと棒演技なとこがあったし、やっぱ声優業はその道のプロが演技して欲しいですね。
最終話は、犬屋敷と獅子神のバトルが決着するも、急にあと3日?で地球に隕石が落ちてくる話に変わって、話の転換が早すぎてちょっと置いてきぼり喰らったよ(笑)
最後は獅子神、犬屋敷の自爆で隕石落下の危機は防げたけど、まぁ、ありきたりな結末だったかな?
しかし、獅子神って人を殺したり救ったりで終始行動がイミフ
高校生にもなれば善悪の分別もつくだろうに、思考と精神が小学生並です。
完全な悪でもないし、いったい何がしたかったのか・・・
殺された人、家族のことを思えば可哀想な子とも思えないよね。
結局、獅子神に殺された家族の怒りは、獅子神が地球を救った事実を知らず終いなので、その怒りの溜飲は少しも下らないだろうなぁ。
歴史的大殺人テロリストとして歴史の本に名を刻むことになるどろうけど、自業自得でしゃーなしだな! ってね。
初老の犬屋敷の方は、家族にしか解ってもらえなかったけど、でも、それで十分だよね。
元々、癌で余命宣告受けてた訳だから、運命だったと諦めもつけるし、
今まで父親を嫌ってた娘も、機械の身体になって人を救い、自分も危機から救ってもらってからは尊敬の眼差しに変わり、隕石の所に行くときは泣いてくれるようになってたし。
息子も今まで虐められてたけど、父親の言葉で意を決し、最後は虐めてた相手に向かって行けたんだから。
話としてはSFもので、二人の主人公の行動が対局してて面白く、毎週楽しんで観れました。
全11話なのにちゃんと完結した話だったので満足です。