「十二大戦(TVアニメ動画)」

総合得点
70.2
感想・評価
493
棚に入れた
2074
ランキング
1623
★★★★☆ 3.4 (493)
物語
3.2
作画
3.4
声優
3.5
音楽
3.3
キャラ
3.4

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ネタバレ

runa21 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

正しい道とは

十二支が戦いをするお話なんですが、
それぞれが家を代表する戦士たちで、
めちゃめちゃ強いんです。

もう、一騎当千って感じなんです。


そんな人たちが戦いあうんですが、
意外とあっさりと死んでしまう方もいたりして、
肉体的な強さというよりは、
戦略、戦術に長けた者が生き残った
という感じでしょうか。


戦士として育てられたからこそ?
彼らの精神は、ちょっと異常なほど病んでいます。

そんな中でも
最後に勝ち残ったあの方は、
他の戦士たちに比べれば、いたって普通な人なんです。
住んでいる家も普通だし、普通に学校にも行っているし・・・
そんな普通の人がかなえたい望みが、
アレだったのかと思うと、
なかなか、面白いなと思いましたね。


その方の能力を通して
数多くの分岐を見ることが出来るのですが、
その方の視点から見た他の十二支たちは、
自分の望みを持っているんですよね。
あの人にしてみれば、
それはとてもうらやましいことだったのかもしれない。

だからこそ彼は、
他の干支の人たちをバカにしたような発言はしなかったのかも。


ちなみに、
初めの方で殺される人ほど、
他の戦士たちをランク付けしていたり、
どこか蔑んでいた雰囲気がありました。

だからすきを突かれて
殺されちゃうんですよね。


後半まで生き残っていた人ほど、
その考え方は薄まっていたように思えます。

能ある鷹は爪を隠しているものだし、
全てに警戒していたからこそ、
後半まで生き残れたのかもしれない。


この物語を見ていて、
後半になればなるほど面白く感じるのも
そういった構成が強かったからかもしれない。


特に私は
虎の話がすごく好きでしたね。
あそこで雰囲気がガラッと変わりました。

戦士でありながらも、
彼女は悩みながら前にすすみ、
間違っていると知りながらも進み続け、
自暴自棄になっているときに
牛の戦士と出会い、
自分の歩む道を再び見出していくんですよね。

何も考えずに、ただ強さを追い求めて、
誰かの命令に従って生きるしかなかった
他の戦士たちとは違って、
とても親近感が持てました。
だからこそ彼女は、
自分の望みをかなえることが出来たんでしょうね。


そして生き残ったあの人は、
さまざまな願いを考えます。
他の戦士たちの願い、世界を平和にするには・・・
でも、そのどれもが、「彼自身」の願いではない。
絶対にかなえたいものでもない。
絶対にかなえたいと願ったものがアレなのが、
とても面白いじゃないですか。

虎の彼女もそうでしたが、
迷いに迷って、試行錯誤したうえでしか、
望みは叶えることが出来ないんですよね。
賛否分かれそうな願いですが、
あれはあれで、よかったんじゃないかと思います。


最後に・・・
他の人はどうだったのかはわかりませんが、
(特に兎年生まれの人は複雑だったでしょうが・・・)
どうしても自分の干支を応援したくなっちゃいませんでしたか?

私の干支は、
ずっと眠そうで、最後の最後まで活躍しませんでしたが、
おいしいとこ取りをしてくれたので、大満足です。

投稿 : 2017/12/22
閲覧 : 211
サンキュー:

20

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