岬ヶ丘 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
続編決定も、やや複雑・・・
原作既読。3期の見どころはなんといっても遠月十傑とえりなの父・薊の登場。原作では秋の選抜後の紅葉狩り会でソーマたちと十傑が相見えるが、アニメではそのエピソードがOVAに収録されているため、3期では軽く触れられる程度だった。楽しみにしていただけにやや盛り上がりに欠けるはじまりだった。
その後はソーマと十傑との本格的なバトルが繰り広げられるが、かなりテンポが速いためさくさくと見れる。原作の内容をしっかりと追いながら、1クールという限られた期間の中で脚本面でうまくまとめていた印象。モブのCGが気になる回はあったが、全体的に作画は安定していた。特に月響祭はたくさんのキャラクターが登場し、中華というジャンルも興味深く楽しめた。薊に関してはキャストも含めて想像通りの演出。
放送後分割2クールでの制作が発表されたが、原作の盛り上がりを考えると個人的には3期相当分から下降線に入っている印象。原作もセントラルのエピソードはかなり長期化しており現在進行中なため、残り1クールでどこまでを描きどうまとめるのかはやや不安。ただアニメ1クール目としては脚本や演出の頑張りを感じ、よく持ちこたえたなという感想。とはいえ3期も2期と同じく1クールでまとめ、司とのエピソードをアレンジして描き切るという選択肢もあった気はする。
えりな役の種田さんから金元さんへのキャスト変更は仕方ない部分はあるとはいえ、残念ではあった。特に3期はえりなの出番や過去も明らかになる重要なクールだったので、大きな痛手ではあったと思う。芝居に関しては金元さんのえりなはやや柔和な感じで、種田さんの演じた際の気品や艶やかな輪郭はあまり感じられなかった。金元さんはどちらかといえば田所や緋沙子のようなキャラの方があっている気はする。1クールであれば復帰もあり得たかもしれないが、2クールという長丁場が決定打になったのかもしれない。
4月からの新編もなんだかんだ言って視聴するかもしれないが、見どころはCVが発表されていない残りの十傑の登場かな。