tinzei さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
四谷怪談(4話)で断念→2回目で全話観終わり
怪談が題材の作品は嫌いではないけど、途中途中に入ってくる解説は正直いらない。青い文学シリーズに近いけど、いかんせん昔の怪談が題材だから、どうしても作画重視になってしまう。
んで、肝心の作画だけど、もうちょいリアルに描いて欲しかった。ボカシ表現が多いし、話によって異なるけど、どれも癖がありそうな作画だった。
【追記】
断念してたから1話から観直し。天守物語と化け猫は初めて観たけど、天守物語はともかく、化け猫の方は観る価値あった。
詳しいことは個別で書いたから省略するけど、四谷怪談を観た時、作画は違くても解説付きな描き方は同じだと思って切ってたけど、観直した甲斐があった。
・1~4話
お岩と民谷伊右衛門って名前だけは知ってたけど、こんなに登場人物多くて、複雑な話とは思わなかった。鶴屋南北の語りがあるからまだ怪談として成立してるけど、話だけなら怪談っていうよりちょっと複雑な復讐劇って言った方が良い。
終盤、鶴屋南北が語ったような事故って本当にあったのかな?昭和13年の映画はともかく、渋谷の飛び降り自殺は嘘くさいな・・・・・。
・5~8話
四谷怪談と違って原作は全く知らない、原作者の泉鏡花も初めて知った。
ただ原作のあらすじを見る限り違う内容のようだけど、原作もこんな愛の逃避行みたいな話なのかな?
恋をすると力が衰えるって、海外の童話でありそうな設定だけど、正直3つの中だと一番面白くなかった。妖(正確には忘れ神)が出てくるだけで、ホラーテイストが無いただのラブストーリーだし、何でこの話を採用したのか意味が分からない。もっと別の怪談があっただろうに・・・・・・。
・9~11話
これだけ原作無しのオリジナル。
3つの中で一番面白かった。この後単体でテレビアニメ化されるけど、それも納得。
話としては四谷怪談のやつに退治要素が追加された話。だからキャラの視点がはっきりしてて観やすかったし、最初は化け猫の姿を見せずに足音や気配で怖がらせる怪物映画でありそうな怖い演出をしてきたから、余計に怖かった。