pikotan さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
良くも悪くも監督と脚本家の個性が発揮されている
第三章純愛編を見た感想は、んんん?何これ?です。
監督は『蒼穹のファフナー』シリーズの羽原信義さん、シリーズ構成・脚本は『機動戦士ガンダムUC』の福井晴敏さんということで、どちらの作品も個人的に好みではないので、ヤマト2202も第1章を見たときから私の好みとは合わないかも知れないと思っていましたが、章が進むにつれその思いが強くなっています。
勿論、こういう展開が好きな人も沢山いると思いますし、作画や音楽等のクオリティは高いので、作品そのものを否定するつもりはありません。
あくまで私の好みとは違うなということです。
第三章では古代が波動砲を使うか使わないかで随分と葛藤しますが、古代は軍人であり現在は艦長代理です。
スターシャとの約束も大切ですが、約束を守って自分達や救助した民間人が死んでしまっては意味がありません。
だからこそ葛藤する訳ですが、明らかに古代は軍人向きではない思考を持っていますね。
オリジナルの頃から古代はそういう気質がありましたが、2202では増幅しているように思います。
古代は平和活動を行うNPOメンバーにでもなった方が幸せでしょう。
また、大きな違和感を感じた点として、大帝ズォーダーの変わりようです。
見た目は過去の「さらば」や「ヤマト2」のイメージを踏襲していますが、過去作では単純に冷徹な宇宙の支配者という設定だったはずが、今作ではズォーダーが「愛」を語っている点です。
古代が「愛」を語るだけでもウザイのに、敵側のズォーダーまで「愛」を語り出すとは…。
私の単純な頭では理解が及ばない展開です。
こうなると、第4章以降の展開が更に不安になってきますが、第4章ではデスラーが再登場するようなので、そこに期待したいと思います。
それにしても、やはり2199で波動砲を封印したのは、続編を作る上で大きな負の遺産となっていますね。
どこぞの政治家のように屁理屈こねて、波動砲をバンバン撃てるようにしないと、この先無理でしょう。