ぺー さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
アニメ慣れしてない頃の風景
※注)まだアニメ慣れしてない頃の視聴です
2017.12.17記
ハルヒ役の平野綾さんがアッコにおまかせ!にゲスト出演した時に代表作を聞かれてこのタイトルを言ったところ、会場の誰もが知らなかったぜい、という一般人とアニヲタの間には埋めがたい溝があることを思い知らされた作品。
かどうかはともかく、私はリアルタイムでは観ておらず、タイトルだけは知っている状態だったのですが機会があったので視聴してみました。原作未読です。
で、どうなんでしょう?
時系列バラバラにしたり、エンドレスエイトぶっこんでみたり凄く実験的な作品ですし、個性的なSOS団のメンツの掛け合いには引き込まれる部分はある。しかし、思ったより普通というかとりわけ何の感慨もなく観終わってしまいました。そういった意味では期待はずれです。
{netabare}
退屈を嫌うハルヒという設定は良いものの、映画作ってみたり、野球してみたり、その他もろもろ途中途中のエピソードがどうしても唐突で中途半端に感じました。
ただし、朝倉涼子にキョンが殺されそうになったくだりは緊迫感があって良かったし、文化祭でハルヒと長門が代役でバンドに参加した時は、演奏シーンの迫力と、こう見えて情に厚いのねというギャップに心躍りましたよ。
{/netabare}
知人に言わせれば、私が感じたイマイチ面白くないと感じた部分こそがいいらしいので、まさに人を選ぶ作品なんだと思いました。
結局私には合わなかったのですが、思い入れのあるファンの方がたくさんいる作品ではあります。今年(2017年)のアニサマのオープニングアクトをSOS団が飾りましたね。ほぼ10年ぶりに揃ったメンバーを見て私でさえ感動したので、きっとファンには胸アツどころの騒ぎではなかったかと思います。
それと、劇場版『涼宮ハルヒの消失』への評価はすこぶる高いです。
「消失」を堪能するために、1期2期があったと思えばおつりがくるので、そのために鑑賞してもいいのかもしれません。
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2018.08.17追記
ハルヒ前にハルヒ無し。
放映時の状況を把握しているわけではないので推測ですが、新時代の幕開けを告げる先鋭的な作品だったのでしょう。印象としては、幼い頃に観た『うる星やつら』に相通ずるものがあるなーと思いつつも、これまでのお約束が通じないのを確かに感じました。
ハルヒの後にハルヒっぽいのは有り。
日常ものにあまり食指が動かないのでそれほど本数観てるわけではなく、これも憶測ではありますが、ハルヒ後は類似作品や発展させた作品が多く輩出されているのかと。
時代を象徴する作品という評価は変わらず、アニメ史を飾る歴史文献としてアニメファンは通っておきたい作品であるとは思います。
視聴時期:2017年11月
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2017.12.17 初稿
2018.08.17 追記
2022.05.04 修正