退会済のユーザー さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
忘れてはいけないこと 人は一番に忘れてしまうから
作品のあらすじには触れません。
でも絶対に埋もれさせてはならない作品です。
一見、ファンタジー作品のようですが、
『絶対に知り、考えなくてはならない事』が隠れています。
ある意味、ファンタジー要素がなくては、成り立たない、とも言えるでしょう。
でないと、悲しすぎるのです。この作品は。
消費、消費、消費、消費、消費の世の中で
翻弄される私達。
『見落としてはならないもの』が沢山ある事を
この作品は教えてくれます。
例えば、愛。
例えば、罰。
例えば…言葉にならない感情。愁傷のような。
子供の頃にデパートの催しに行ったときのことを思いだしました。
その催しは、『世界の絵本展』
父に、『好きなのを選びなさい』と言われ、
悩みに悩んで、私は綺麗な洋書を、『これがいい』と父に渡しました。
すると父は、『それはやめて、これにしなさい』と、『頭の良くなる絵本』という本を渡されました。
わかった、と、私はその絵本にしました。
親が『社会』の私の幼少期には、選択肢などなかったのです。
(今となっては笑い話ですが)
人が生を受けてから、もう、
平等ではありません。
運命には抗えません。
抗うこと、それも運命。
(今、生きているこの時を
総て『運命だ』と受け入れてしまうと、死んでるのと同じような気もしますね)
作中、沢山の印象的な言葉がありました。
それらを大切に、大切に心に刻みました。
作中、可愛いペンギンがでてきます。
彼らは、小さな『希望』『未練』の象徴に思えました。
もしも
大切な人の為に自分の命をあげることができるのなら
私は喜んで差し出すでしょう。
救う事、それだけがこの世の光なのだから。
私は
『どうしようもない』って言葉が嫌いだ。
でもどうだろう、
この世には『どうしようもないこと』で溢れてる。
この作品に出会えて本当に良かった。
しばらく『ピンドラ鬱』っぽくなったのだけど。。
この作品を教えてくれた貴方に、最大の感謝を。
これはレビューではありませんね(笑)
お許しを。