ようす さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
誰にでも料理はできる。だが、勇気ある者だけが一流になれるのだ。
2007年公開の
ピクサーによる長編アニメーション映画8作目。
監督は『Mr.インクレディブル』と同じブラッド・バード。
当初は別の人が監督をしていたのですが、
その人が降板になったのを引き継いだそうです。
主人公であるレミーを本物のネズミに近いデザインにしたのは、
ブラッド・バード監督。
元のデザインは知りませんが、
このデザインでよかったと私は思います。
リアルに近い姿だからこそ、
この作品にドラマを感じられます。
110分ほどの作品です。
● ストーリー
すぐれた味覚と嗅覚を持つネズミのレミー。
食べられれば何でもいいと考える他のネズミたちとは違って、
彼は食べることにこだわりを持っていた。
ある日、住んでいた家のおばあさんに見つかり、
住処を逃げ出すことになったレミーの一族。
仲間から一匹はぐれてしまったレミーがたどり着いたのは、
憧れていた天才シェフ・グストーがかつて経営していたレストランだった。
料理の才能のない雑用係の少年・リングイニと手を組み、
レストランで料理を作るレミー。
その料理は大好評で、
リングイニはたちまち有名なシェフになった。
ストーリーには特別なところも、
起承転結がはっきりしているところも目立ちません。
しかし私は設定に夢があって好き♪
ネズミがレストランで料理なんて、
現実的に考えると衛生的に大問題だけどw
そんな問題点も、
作品の中でうまく利用しています。
≪ ラストまでの道のり ≫
この作品を観始めてすぐに
「レミー自身がレストランで料理をし、
それを知っているお客さんが笑顔でレミーの料理を食べる。」
そんなラストシーンが思い浮かびました。
しかし、先にも述べたように、
ネズミが料理というのは衛生的に大問題なわけで、
それを多くの人間に受け入れてもらうというのは、
なかなか至難の業。
だからこそ、レミーがどのように人に受け入れられていくのか、
それがこの作品の見せどころだろうなと思いながら見ていました。
周りのキャラの特性を上手に使って、
自然な流れを作れていたように感じました。
● キャラクター
料理が大好きなレミー。
匂いだけでどんな味付けが必要かがわかる、
天才シェフです。
何よりもレミーは、
料理をしている時が一番楽しそう♪
レミーの姿を思い出せば、
これから料理をするのが楽しくなること間違いなしです^^
私が好きなキャラは、
評論家のイーゴです。
グストーの料理を批判した、
いわば最強の敵と言える立ち位置のキャラ。
しかし、料理に対する真摯な姿には、
本当に料理を愛しているんだなと思わされました。
評論家なんて人の努力に対して好き放題言うだけで
あまりいい印象を持たれにくい存在だと思うのですが、
イーゴには好印象を持てました。
この人、後半は名言しか言ってない。笑
● 音楽
パリが舞台の作品ということもあってか、
全体的にパリな雰囲気のおしゃれなBGMが多いです♪
【 「ごちそう」/ カミーユ 】
私はこの曲が一番好きです♪
朝に聞くと、優雅な一日を始められそう^^
外国版OSTのジャケットが
ドラえもんにしか見えなくて戸惑ったのは私だけじゃないはずw
● まとめ
作画はしっかりしているし、躍動感もある。
ネズミも人間も、
リアルすぎないところがちょうどよかったです。
この内容で実写化は…なんか違うもの。笑
ストーリーの展開は面白いとは言えないけれど、
イーゴが来店するところからの流れが私はとても好きです♪
雰囲気が合う人には、
とても好きな作品となるんじゃないかな^^
私はとりあえずフランス料理が食べたくなりましたw