おぬごん さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
これは……処女ビッチなの?
コミック・エースの下ネタラブコメが原作
原作タイトルは「僕の彼女がマジメ過ぎる処女ビッチな件」
「処女はお姉さまに恋してる」もアニメだと「乙女は~」になっていたように「処女」は自主規制対象みたいです
タイトルにある処女ビッチというのは、ヒロイン属性の一つです
ギャル(死語)っぽい派手な見た目で男子にも積極的に接してくるけど、実は恋愛経験がなくて処女…という、キモヲタの願望が凝縮されたような、一種のギャップ萌えですね
ニコニコ大百科から引用すると「『ビッチじゃない!だって私まだ処じ・・・ってあわわ、何言わせんのよ!』という感じのキャラクター」だそうです
「あの花」のあなる、「俺ガイル」のガハマさん、「だがしかし」のサヤ師、二次創作含めれば「艦これ」の鈴谷とか「デレマス」の美嘉姉とかが有名どころでしょうか
これらのキャラで重要なのは、ビッチ要素は見た目と男子への積極性(もとい高いコミュ力)から来るレッテル的な印象にすぎず、必ずしも男子を誘惑したり淫語を多用するようなキャラとは限らないということですね
で、この作品のヒロインはタイトルどおり「マジメ過ぎる処女ビッチ」とのことですが、
ビッチ要素として取り入れられているのは耳年増的なエロへの間違った直向きさのみ
う~ん…これビッチじゃなくね?
確かにいざ実践に移る時に恥じらう感じとかは処女ビッチに近いものがあるんでしょうけど…
同じ耳年増でも、茶髪な見た目とか主人公をからかおうとする言動とか、年上幼馴染みのキャラの方が世間一般で言う処女ビッチに近かったような…
そもそも「マジメ過ぎる処女ビッチ」とは何ぞやって話だとは思いますが、一般的な処女ビッチを想定していると「これ違う感」にぶつかってしまうかと思います
内容は下ネタギャグ中心のラブコメで、ぶっちゃけ生徒会役員共など氏家ト全作品の下位互換
つまらないわけではありませんが、先駆者が偉大すぎるという哀しいパターン
中学生の頃から声を聞いてた悠木碧がこんな役やるようになったのかという意味では謎の感慨深さもありましたが
「処女ビッチ」や「氏家作品」という前知識が無い人なら案外普通に楽しめるかも…?
~以下余談~
さてこの作品、全10話+OVAのお馴染みの構成に、脇役がプロダクション・エースの声優で固められた、年に何作かある作品宣伝&エース声優養成目的の角川アニメです
EDはそのエース声優陣が歌っているのですが…まず歌声含め音全般が非常に安いんですよね…一昔どころか二昔前のレベルですよ
で、放送中に2回くらい挟まれるED曲のCMが声優陣の顔面と素人レベルの映像・ダンスのせいで絶望的な安っぽさ…カラオケ映像を見ているようでした
エース声優は色んな意味で見てて哀しくなってくるんですが…今回のこれは特にキツかった…