タック二階堂 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
生まれ変わったらまた逢おう。僕らは比翼の鳥だ。
詳細は公式でも。
叫竜という正体不明の存在と戦うために育てられた
コドモたちの物語。
ゼロツーという叫竜の血を引くツノのある少女と、
落ちこぼれのパイロット・ヒロがペアを組んで、
完全体となったフランクスで叫竜を倒すという初回です。
TRIGGERとA-1 Picturesの共同制作というビッグなタッグ。
当然、放送前から下馬評は非常に高く、その出来に
注目していました。
期待を裏切らない初回です。
まだストーリーはなんともわかりませんが、
奥行きのありそうな雰囲気はあります。
フランクスというロボットのデザインは、いかにも
TRIGGERといった感じ。キルラキルっぽいです。
人物のキャラデザはA-1だなあという印象。
いずれにしても大物感のある作品です。
=====第2話視聴後、追記です。
まあ、ハードルを上げすぎているところはあるのですが…
随所にエヴァを意識している所が見られますね。
逆に言えば、その呪縛から解き放たれない限り、
エヴァを超える作品にはならないということ。
ロボのデザインがどうにも垢抜けないですね。
シンクロしたら喋るのもどうなんだろ…
そして、なによりロボに乗る=セックスという
隠喩で描かれているのがどうなのか。
たとえば食堂にて。
「上手くヤれる自信があるぜ」
「ちゃんと乗れてた。素敵だったよダーリン」
女子更衣室にて。
「グチャグチャにかき混ぜられるような、アノ感じ」
フランクス内にて。女子が後背位の姿勢で待ち…
「来た! アァーン」
「パートナーを信頼して受け入れることが大事だ」
「平気か?」
「大丈夫。そのまま続けて」
「俺、下手じゃなかった?」
「ううん。イイ感じだよ」
「俺たち相性バッチリだね」
「うふふ」
「乱暴にしないで!」
こんなの中学生男子なら、秒で勃起です。
あまりに露骨になるようなら、ちょっと…
とは言え、アニメとしての出来は良いと思います。
メガヒットを期待してしまうから、辛めの
コメントになってしまうのですね…
=====第4話視聴後、追記です。
作品の魅力として、主人公のキャラに魅力があるか
どうかという点は重要だと思うのです。
この作品がリスペクトしている(であろう)
エヴァンゲリオンのシンジくん。一方、この作品の
主人公であるコード016(ヒロ)。
同じウジウジ系の主人公なのに、こちらは
まったく魅力がないのは何が違うんでしょう。
それがまだ、僕には分からずにいます。
とにかく、ヒロに魅力がなく、もちろんチームの
子供たちにも魅力を感じません。エヴァのミサトさん的
ポジションの女性(ナナ)もねぇ…。
唯一無二で魅力的に描かれているのがヒロインの
ゼロツーだけという。
なにかブレイクスルーの回がない限り、壮大な
プロジェクトと設定の割に、凡庸な作品で終わって
しまう可能性を否定できません。
=====第6話視聴後、追記です。
前回、今回とググッと面白くなってきました。
これなら今後も期待できそうです。
随所にエヴァっぽい演出が見られますが、
こういうの大好物なので問題ありません。
さて、次回から新展開っぽいですね。
楽しみになってきました。
=====第9話視聴後、追記です。
どうしてもエヴァの影がちらつくんですよ。
ゴローが叫竜に取り込まれるとか、イチゴが
手を差し伸ばして入っていくとことか。
そもそも何のために戦っているのか、
目的は何なのかさっぱりわからない演出も
エヴァっぽいし。
同じようなスタッフが関わっているから、
似てくるのは仕方ないにしても、随所に
そういった演出を交えてくると、
どうしても「似非エヴァ」としか感じないです。
出来は悪くないだけに、そのあたりからの
脱却がないと、記憶に残らない作品となって
しまいかねません。
まあ、エヴァリアタイのおっさん世代を相手にしてない、
エヴァを知らない世代向けなのかもしれませんが。
=====第10話視聴後、追記です。
褒章をもらうついでに、大人の世界を見学する
お話。で、ゾロメが帰りそびれて、大人の人の
家で話をするという展開。
ロボットのドンパチが好きな人には不満な回
でしょうが、実はこの回は今後、そうとう重要な
意味を持つのではないかと思ってます。
どうにも面白くなるまでのエンジンのかかりが
遅い。もう少し、こういう回を挟めなかったのか
と言いたいです。
ともあれ、じわじわと面白くなってきました。
さすがビッグコラボ作品。楽しみです。
=====第11話視聴後、追記です。
ミツル掘り下げ回です。
昔はヒロに憧れていたのですね。
でも、約束を覚えていないなど、いわゆるカースト
上位の人間にありがちな下位の人への配慮のなさ
というのがあったわけですね。
で、成長して目の敵にすると。
これって「あの花」のじんたんとゆきあつみたいですね。
A-1側が考えた設定なのかしらん。
展開は牛歩のようにゆっくり。
2クールは怒涛の展開になるのでしょうか。
=====第19話視聴後、追記です。
いや、面白いんですよ?
面白いんだけど、そこまでエヴァリスペクトじゃなくても
いいんじゃないかなという気がします。
今回は、エヴァ第弐拾壱話「ネルフ、誕生」をトレース
したかのような内容、演出でした。
若き日のフランクス博士。
奥さんとの出会い方、そして奥さんが実験でロボが暴走して
死ぬところ。エヴァを観ていた人なら、既視感しかありません。
せっかく、ここまでじっくりと面白くしてきた
だけに、ちょっともったいない感じです。
=====最終話視聴後、感想です。
時は流れ、ヒロとゼロツーは桜の樹の下で、
転生して再びめぐり逢うのでした。
七夕の夜にふさわしい、感動的なラストでしたね。
とにかく終始美しい作画、演出。
ストーリーも少しエヴァの呪縛から解放されてない
印象でしたが、重厚な美しいものでした。
2クールじっくりと展開し、飽きさせない良作
だったと思います。観て損はしないでしょうね。