タック二階堂 さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
最高級の器、だけど盛り付けられた料理は…
感情を持たない一人の少女がいた。
彼女の名は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
戦火の中で、大切な人から告げられた言葉の意味を
探している。
戦争が終わり、彼女が出会った仕事は誰かの想いを
言葉にして届けること。
――戦争で生き延びた、たった一人の兄弟への手紙
――都会で働き始めた娘から故郷の両親への手紙
――飾らないありのままの恋心をつづった手紙
――去りゆく者から残されるものへの最期の手紙
手紙に込められたいくつもの想いは、
ヴァイオレットの心に愛を刻んでいく。
これは、感情を持たない一人の少女が
愛を知るまでの物語。
(公式より)
というお話。
両手を失ったヴァイオレットが、クラウディアの
会社(逓信関連)で働きながら、もっとも敬愛する
ギルベルト少佐への愛の感情を取り戻していく
話なのかなあと。
初回は文句のつけようがない出来。
作画はさすがの京アニクオリティ。ストーリーも、
これからの展開が非常に楽しみな立ち上がりでした。
これが今期の本命。継続どころか完走まで決定です。
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
美しく、そして心温まる良回でした。
ころあずの名演が光りましたね。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
自動手記人形の同僚・アイリスの実家へ。
というお話です。
相変わらず、惚れ惚れとするような作画は
さすがの京アニといったところですが、
ストーリーはおだやかで美しいけれど、
どっと感動させるようなものでもなく、
起伏というか、見せ所というか、そういったものが
少し欠けている感じがします。
{/netabare}
もちろん、一定水準以上のクオリティではある
のですが、なんとなく無難にまとめている印象。
横綱相撲と言えなくもないのですが、現時点では
今クールの作品で「よりもい」「ゆるキャン」の瞬発力に
少し遅れを取っているような…
今後、滂沱のような涙を流す展開に期待します。
=====第5話視聴後、追記です。
ミンキーモモは、今や宮廷女官のおばさんですか…(´・ω・`)
{netabare}
ドールが書いているって、民衆はどこまでわかって
いるのでしょうか。なぜあんなに感動する?
なんと言うか、たぶんこの話自体はもっとじっくりと
数話使ってやれば、かなり感動的なストーリーに
なると思うのですが、1話完結スタイルの弊害なのか、
特に余韻もなく、ふーんって感じに…
キモはシャルロッテがアルベルタから自立する覚悟とか、
別れの描写とか、そのあたりを見せるものでは?
ていうか、本人に書かせるならドール要らないやん。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
“あの”京アニの新作で、アニメ化が決まるまで、
イメージ映像の美しい音楽と作画のCMを見せられ、
期待値が爆上がりしていましたが、フタを開けてみれば、
思いのほか、思いのほかで…
このままだと「無彩限のファントムワールド」や
「甘城ブリリアントパーク」レベルで終わりそう…
今回の話も、まったく感動のない回で…
{netabare}
少佐云々の話がいろいろ展開すれば、少しは
見所が出てくるのでしょうか。
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
前回で少佐の顛末はいちおう片がついたという
ことなのでしょうか。
今回はまったく切り離された単発回でした。
いや、まあ、そりゃ泣くでしょうよという
王道中の王道の話でした。
すべての回がこういうクオリティであれば、
名作の域まで行けたのになあという印象です。
{/netabare}
作画や演出が惚れ惚れするほど美しいだけに、
惜しいなあという作品となりそうです。
原作のせいなのか脚本のせいなのか、
はたまた雰囲気に合わないEDのせいなのか…
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
もう乱暴だよ…
どうしてヴァイオレットは銃弾に倒れていた
兵士が依頼主だってわかったのよ…
{/netabare}
今回の話は前回と打って変わってすっからかん…
映像美だけではちょっと…
早くも名作と誉れ高い「よりもい」の花田十輝氏が
構成、脚本を担当していたらどうなったでしょうね。
京アニと関わり深いだけに、期がズレて依頼できて
いたら、こちらも名作になれただろうに…
=====第12話視聴後、追記です。
{netabare}
和平交渉のための特使に自動手記人形が同行するが、
それを阻止する反対派が列車を急襲するという
最終話との前後編のお話です。
なんていうか、原作がどういう構成かわかりませんが、
なぜこの話を最後に持ってきたのか…
「もう誰も殺したくない」って、反対派の兵士を
助けるのがヴァイオレットの成長なんですかね。
{/netabare}
なんていうか全編を通して、こういうシリアスな
戦争モノにしたいのか、泣ける感動ストーリーに
したいのか、どっちつかずな印象です。
ずっと首位を守ってきたここの今期のランキング
でも、「よりもい」「ゆるキャン」に抜かれて、
ついに3位転落です。
そらまあそうでしょうなあという内容です…
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
なんやかんやあって、ヴァイオレットは「愛してる」
という感情を取り戻す最終回。まあ、うん…
{/netabare}
トータルの感想ですが、ものすごい高級レストランで
美しくセンスの良い器に、贅沢な食材を使った料理を
出されるわけですが、調理法を間違えたというか…
で、美味しいでしょう? 美味しいでしょう? と
聞かれて「え、ええ、お、美味しいです…(;・∀・)」
と答えざるを得ない雰囲気を醸し出されますが、
食べ終わってみると、これホントに美味しかったか?
と疑問を持つ……そんな気分です。
なんか完全新作が来るみたいです。2期なのか、
スピンオフの劇場版なのか…
TV版で2期なら、たぶん次も観たでしょうけど、
わざわざ劇場版を観るほどでもないですね。