Marsa さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
世界観の質と壮大さ、雰囲気は良かったのですが。。。
2003年のオリジナルアニメ。全26話。
人工惑星プレステールでの物語。
主人公クラウスはパイロットで、ヒロインのラヴィとは幼馴染で、
ラヴィがナビゲーター。
2人は自分たちの亡き父親たちが残した小型飛空挺(ヴァンシップ)で
空の運び屋(主に郵便)を仕事としながら、父親たちが成し得なかった
グランドストリームを超えることを夢見ていた。
プレステールにはアナトレーとデュシスという2つの国があり、
その2国を隔てているのがグランドストームで、プレステールは
空に浮かぶ巨大飛空挺であるギルドという組織?(国?)に管理され、
デュシスとアナトレーはギルドによる支配された戦いを強いられていた。
主人公とヒロインは空の運び屋を営む中で、様々な人と出会い、
惑星の実状を知り、ギルドに立ち向かうこととなるといった話です。
主人公たちが操るヴァンシップはジブリ作品で出てくるような感じで
世界観もゆったり落ち着いていて、空を舞台にしているだけあって、
壮大ないい雰囲気でした。
戦闘シーンも迫力はあり、BGMもよく目と耳は楽しめたと
思います。
しかし、物語はオリジナルアニメにもかかわらず、説明不足で
途中何度もググったり、遡って見直したりしないと、話について
いけない可能性大だと思います。伏線の回収が後半になって
多くなされていますが、回収されても「そーだったんだー」
って程度の内容がほとんどで、はっきりさせるべきところ
が分からず終い、登場人物の心理描写も何となくしか理解できず
感情移入を難しくされた感じ。。。最後まで設定や登場人物の
立ち位置があやふやなまま終わってしまった部分も多かったかと。
物語も壮大で、話自体はいい話だったと思いますが、演出が
不器用で、伏線回収などの小細工に溺れた印象が強いかな。
理解してもらうためにその場で説明すべきこととと伏線回収
のバランス、メリハリが。。。
物語重視の私としては、目と耳は楽しめても、心はモヤモヤな
感じで終わっちゃったって感じです。
それでも世界観の質と壮大さ、雰囲気は秀逸ですので、雰囲気派の
方にはいいかもです。