きつねりす さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
さすが西尾維新。
一時間という少々長い話ながらも、基本的にはその回に現れる敵を倒すというスタイルは変わらず、その中に主人公である青年・七花の生い立ちや生き方が語られるといった物語です。見ていると案外すぐ時間が経ちます。それくらい面白いです。
有名な「物語シリーズ」の作者、西尾維新作品なので特有の節回しなどはあるものの、戦闘による描写も多く、アクションが好きな方にも楽しめる作品だとは思います。必殺技をぶつけ合う姿というのも見ていて非常に爽快。
主人公のスペックは高いものの、策略という点に関してはてんで素人であり、それを(自称)奇策士という謎の多い女・とがめがサポートするというこの協力体制が回を追うにつれ息も合い、相性も良くなっていきます。見ている方も「そう来たか」と思わせてしまうカラクリはやはりこの作者の持ち味だと思います。
一話完結とはいえ、大きなストーリーはやはり最後まで見ないと評価がしづらいと思います。リアルタイムで放送されていた時も1か月に1本というペースだったことを考えると、気長に見るのもいいでしょうが何回かは「次どうなるの?」という幕引きもあるので余裕がある時にまとめてみるのもいいと思います。
最後のエンディングは腑に落ちない人もいると思いますが、こういう答えもあるんだな、と思うとともにさすが西尾維新、一筋縄じゃいかないなあ・・・と思えます。