Dkn さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
これだったら 誰にも負けない!
{netabare}「い・・・一枚も 取らせんよ」 by綿谷少年{/netabare}
ストーリーは良いので、内容にはあまり触れません。
観てない方は見て頂いて、観てる方は面白かったねと共有しましょう。
原作からアニメになって工夫されてるところを最初の方だけ・・
まあ観てる人も多いでしょうし、ネタバレってのも無いと思いますが配慮しつつ。
主人公の、見目麗しい高校生“綾瀬 千早” 彼女の小学生時代が1話~3話まで。
原作から少し変えていますね。過去話だとわかりやすいように『2巻目 第七首』の、
高校生になった千早を見せてから小学生時代の話が始まります。
主人公を千早だと意識付けるためにも効果的だったのかな。
もしくは本来の冒頭シーンを見せるのは少し早計だと思ったのでしょうか。
原作から読み取って膨らませる部分や、シーンのつなげ方が秀逸なアニメで、
視聴していた時には思わず棚から漫画を引っ張りだして見比べてしまいました。
{netabare}
例を言うと、アニメ2話(原作でも1巻 第2首)
・小学校のかるた大会、人生で初めての賞状をもらった“千早”が【家に帰って】家族へと報告する。
・けれど、優秀な姉に「そんな地味でダサイ賞状、見せに来ないで」と一蹴されてしまう。
・【次の日、図書係の仕事の終わりに】メガネを無くした綿谷を家まで送るために教室へ行く。
これを【 】の部分を抜いて、かるた大会直後の当日に起きた出来事にまとめています。
↓
『かるた大会の賞状を“電話”で報告し、姉に一蹴され、教室で待ってる綿谷の元へ行く』
時間の経過を無くして、1話の中で最後の印象的なシーンまで持っていくのですね。良い工夫です。
{/netabare}
アニメの千早は原作から性格の変更が無いのに、よりサッパリとした性格に見えます。
何故かを探したところ、ポイントは千早の“心の声”をいくつかカットしている事にありました。
自分がしてしまったことに対して心のなかで反省し落ち込むのですけど、
アニメ版ではそれがほとんど無かったのです。ビックリしました。
ポジティブな心の声はあったので狙ってやってるのでしょうね。・・多分。
少女漫画的な繊細な心の機微を見せずに、こちらが想像できる余地を残してます。
あまり湿っぽくなり過ぎないのが男女問わず人気な要因の一つなのかも。
漫画では一枚絵なので心情をフキダシ等で表すのが効果的ですけれど、
確かにアニメならアクションや音でわかりますものね。よく考えられてます。
なーんて色々書いてみたものの、無駄な情報だなあw
原作好きで、ストーリーがわかってるからこそアニメでの工夫を書いてしまいました。
ただ良さを伝えたかったのですよ・・(^_^;)ムズカシイ
誰にでもある、本気になれる宝物を見つけた瞬間。
若い彼ら彼女らは競技カルタという畳の上の戦場でそれを見つけます。
カルタが好きだから、勝ちたい、負けたくない。
一人ひとりが違う理由で違う想いで、自分のために仲間のために戦う。
若くて真っ直ぐで、観てて泣きそうになる。
そして、昔のちょっぴり苦い思い出もよみがえる、そんなアニメ。