Dkn さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ロボットアニメというジャンルが苦手な人にこそ見て欲しいタイトル。
1995年。 アニメの歴史が変わった。
――細い腕、か細い声。
何の取り柄も無さそうな少年“碇シンジ”
少年の視点を中心に、人類補完計画と言われる壮大なProjectの全貌を追うストーリー。
アニメの世界というのは、デザインや作画(画の綺麗さ)でリアリティがある程度決まってしまいます。
1995年に制作されたこの『新世紀エヴァンゲリオン』は、現代で見れば古めの画になっているかもしれません。
けれど、自分がその場に立っているような環境音。役者の生々しい演技。SFと現実をミックスした美術設定。
すべてがこの作品のリアリティを引き上げている。
“使徒”と呼ばれる巨大な生命体と毎話繰り広げられる戦い。対峙する少年少女達。
そして大勢の大人達の陰謀や思惑・・。
アニメの歴史の中でも、これ程設定や構成の練られたもの、世界に惹きこまれ熱中できるものは多くありません。
感じ方は人それぞれで、評価が高くても面白く感じないかもしれない。
けれど観てない方は、新しいアニメの楽しみ方を見つけられるかもしれませんよ?
日本を代表するアニメ監督『庵野秀明』の創りだした『新世紀エヴァンゲリオン』
90年代の日本のサブカルチャーを代表し、今も世界中で多くの人を魅了するタイトル。
最近、心を揺れ動かされるアニメに出会ってないなという方は、是非ご覧ください。
↓【ネタバレ&駄文】
{netabare}
EVAとはなんだ!! 貴様!!言ってみろ!!!
神話と特撮とSFアニメブームとミリタリーで構成されたアニメ界の問題児です、大佐。
―そして庵野秀明も同じく問題児です。
よぉーし! そのとおりだ!!! 放送事故みたいなもんだからな! 最終回付近は!
ラスト数話をクリエイターの苦し紛れで何とか纏めた事を前提に置かず考察しとる奴が俺は大嫌いだ!!
・・過激な意見でありますね。それはそうと・・大佐。
具申があります。近年の「女の子に対戦車ライフルを持たせる」風潮どう思われますか。
・・貴様ァ!! それは、ストライクウィッチーズのことを言っとるのか!!
い・・いえ・・ 終末のイゼッタです。 ・・・まさか箒代わりにするとは・・。
ばっかもーん!! サイカワはデグチャレフPTRD1941を持った蘇芳・パブリチェンコちゃんに決まっとる!!!
!? サ・・サー! イエッサー!!!
いや、シモノフPTRS1941に触れようぜぇ。なあ、次元。
思い出なぞを少々。
OVAのVHSは捨てられないけどEVAのVHSかさばるから捨てました。Blu-rayで買ったよ。フィルムコミックとかありましたね、懐かしい。マルドゥック機関が選別した子供たちを、EVAの適合者として学校に集めていた(という名目)などの、本編で軽くしか触れない設定は、ムック本や設定資料集なんかで詳しい説明が載ってるので楽しかったっす。無駄にメルキオール、バルタザール、カスパールなんかを覚えたり、原典調べたり・・。創世記のアダムとエバの話から「ああーだから母親なのかー」など、トリビアも増えたし。
エヴァきっかけで神話のお勉強をしました ・・・黒歴史だよ!(T∀T)
楽しかったし、今もまだ続いてくれてるのがホントありがたいですね。好きなアニメが20年以上続いてる喜びったらないよ。毎年アニメは観てるけど、少しずつ取り残されてる感覚はあるもんね。
もういいよ~ 終わらなくて~ 一生続けてくれよ庵野さん(笑)
{/netabare}