オパマ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
災害への警鐘と物語性の両立
先ず、東日本大震災前にこの作品が創られた事に驚く。
現実的な被害想定や余震も入念に調査分析され、リサーチに膨大な労力を割いていた事が伺える。
惜しむらくは地震発生後の津波による被害と具体的な避難方法も示唆されていれば東日本大震災時の被害を抑える事に貢献できていたのではないかと思う。今更言うのは詮無いが。
震災への警鐘と同時に、物語としてもキチンとしている。
姉のミライと弟のユウキのコンビは対照的で、お互いを引き立て合っていたし、先導するマリも大人の振る舞いの手本のような人物だ。
書き方が固くなってしまったので、ここから感情的な意見。
ユウキが可愛い。{netabare}
携帯トイレにまたがって「ブーッ」のウンチごっこは笑ったし、萌えた。
本当にひたすらいい子で、この子がいなくなったら小野沢の家族はどうしょうもなくなるだろうな、と思ってた。
で、まさかのシックスセンス展開になるとは思ってなかった。
ユウキが死んでいた事を踏まえたうえでもう一度観なおすと、マリが途中からユウキの名前を呼ばなくなっていたし、会話も無い。
自分の家族を案じてであろう沈痛な面持ちも、実はユウキを失ったミライへ対するものであった事が分かる。
この辺の脚本、演出は上手いですね。
最後に一言。
なんでユウキ死なせるんだよ。嫁と二人で泣いちゃったよ!{/netabare}