ようす さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
飛込み競技に青春をかける。自分の限界にDIVE!!
森絵都の小説「DIVE!!」を原作としたアニメ。
森絵都さんの小説が好きなので、
いつか読もう…と思いながらも
まだ読めていない作品だったので、
今回のアニメ化の知らせは嬉しかったです♪
1巻は2000年に刊行されているので、
「今さら?」と驚きはしましたが。
同じころに刊行されていた「バッテリー」も同制作会社で
アニメ化されたばかりだし、そういう流れができているのかしら?
全12話です。
● ストーリー
坂井知季(さかい ともき)は幼い頃に見かけた飛込みに憧れ、
ミズキダイビングクラブ(通称:MDC)に通う中学生。
放課後も休日も、
練習に打ち込む日々。
MDCが経営の危機だという噂もある中で、
新しいコーチ、麻木夏陽子(あさき かよこ)がやってきた。
彼女は、MDCの存続のための条件が、
オリンピック代表選手をクラブの中から出すことだと宣言。
そうして、
オリンピックを目指す知季たちの練習が始まった。
この作品の題材は、飛込み競技。
まず目に飛び込んでくるのは、
イケメンで筋肉ムキムキの男の子達の、ビキニ姿(/ω\)
いやもうほぼ全裸じゃん。笑
しかも登場する男の子たちは中学生~高校生という…
いやもうほんとごちそうさまです(*´Д`)ハァハァ
あれ?私この作品にこんなこと期待してたんだっけ?
と騙された気分になりながら、見ていましたw
水着姿のインパクトが強いですが、
原作が小説なのもあり、やはりメインはストーリーです。
主人公は知季の他に、
・知季の憧れ、富士谷要一(ふじたに よういち)、
・麻木コーチがスカウトしてきた、沖津飛沫(おきつ しぶき)
を合わせた3人です。
悩みを抱えながらも、
それぞれが最終的にどのように飛込み競技と向き合っていくか。
それが見どころとなっている、スポ根ものです。
演出面での不満はあるものの(後で記載)、
ストーリー自体は面白かったです^^
これは原作の評価が高いのも納得です♪
サラサラと進んでいくから見やすかったです。
葛藤から己の壁を乗り越えていくような、
思春期ものが好きな方にはおすすめです♪
● 作画
キャラデザは好きです。
要一くんがイケメンすぎる(/ω\)
こんなにイケメンなのに彼女ができなくて、
女の子に免疫がないところもギャップがあってかわいいww
しかし、問題は演出面でして…。
この作品の題材は何度も言っているように、飛込みです。
試合のシーンもあります。
しかし、肝心の試合のシーンに見ごたえがない…!
空中で演技をする。それは一瞬の出来事。
だから余計に演出が難しいとは思うのですが…。
沖津の迫力とか、
要一くんの圧倒的な強さとか、
知季の新技とか。
いっぱい見どころあったはずなのに、
試合のシーンがあまり盛り上がらなかった…。
あっさり流れてしまったのは、
本当に残念です。
飛込みを題材にした作品で、
飛込みの魅力が伝わってこないって…(;´Д`)
最近作画がすごいアニメを見すぎて、
目が肥えてしまったのかしら^^;
結局全飛込みシーンの中で
私が見返したいと思って巻き戻したのは、2回だけでした。
({netabare} 最終回のレイジと要一くん {/netabare})
飛込みの魅力がサブ扱いになり、
ビキニ姿に萌えるアニメになり下がってしまっているのだとしたら、
森絵都ファンの私としては、
それはとても残念なことだとがっかりでした。
普段はあまり演出面の細かいところは気にしない方ですが、
BGMが中途半端なところでブチっと不自然に途切れたり、
天候を使ったありきたりな演出が過剰だったり、
なんだかなーというところも気になってしまいました^^;
● 音楽
【 OP「太陽もひとりぼっち」/ Qyoto 】
歌詞は作品によく合っているし、
この曲を聞くとアツくなった心を思い出す♪
OPとEDなら、
OPの方が好きです。
【 ED「NEW WORLD」/ 橋本裕太 】
いい声だな~と思うし、
曲単体ならいい曲なのでしょうけれど、
EDの曲としては、普通です。
あ、でもアニメーションの要一くんがかっこよかったな。
微笑み+首傾げの破壊力…(*´Д`)
● まとめ
意外とアツいところもあり、
ストーリーは好きでした^^
原作の小説で読んだらもっとおもしろいのかな~。
キャラデザもかっこよかったし、
主人公3人を演じるのが好きな声優さんだったので、
その点では大満足です。
もっと飛込みの魅力を感じたかったな、というところだけ、
惜しかったかな。
でも、こうして過去の小説に注目してアニメ化してくれるというのは、
個人的にはとても嬉しかったです^^