不良中年 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
たかがアニメと思うなかれ、意外と核心をついているかも
このアニメ実をいうと2017年12月の今現在においてもまだ見終わっていない。
しかし概要とラストは知っている。
どういう事かと言うと、リアルタイムで放映していた時はアニメに興味を持ち始めていた時期で、よくわからないから面白そうな番組を片っ端から録画を始めていた時期だったのだ。
録画をしていたが他にもやりたい事があったため視聴はせずにしばらく放置していたのだがラスト3話くらいの頃に暇になりたまたまリアルで視聴してハマりだしたのでした。
そうこの頃の話はカミツキであることがバレて仲間たちからも敵視されどうにもならなくなっていった頃の話で、ガッチリハマり最終回までリアルで視聴しました。
この時に思ったのは、一生懸命守った仲間にハブられ迫害されなんて遣りきれない話なんだということでした。
その姿が自分達と被ったのでとても共鳴したことを覚えています。
少し個人情報を出してしまいますが、私は当時現役の自衛官で皆さん承知のように最近でこそ災害派遣などでの活動が認められ国民の皆さんの熱い支持がありますが、私が入隊した頃は制服で歩けば白い目で見られ、演習等で民有地に行けば左翼にディスられ、雪祭りの雪像制作に行けば右翼にディスられPKOの出発時には左翼たちからの人殺し呼ばわりと国民のために命を張っているにも関わらず活動を認めてもらえないどころか、存在すら否定される時代でした。
このアニメを見ていて仲間のために人であることを捨ててまでして守る道を選んだのに、人間ではなくなったことがバレた瞬間に手のひらを返される彼らに自分たちの姿を重ねてしましました。
ひどい話だと思いますが人間の本質をよく表わしているなと思います。
もう一つ共感したことがあります。
それは彼らがロボットを操れるようになる条件として、人間であることを捨てる事に同意するというくだりです。
これはいかなる立場であろうと、どのような目的があろうと人間が人間を殺すということは己の人間性を捨て去らないといけない、その決意がある人間だけに成し得る事だということを言いたかったのかなと思います。
自分達も普段はみなと同じに日常を楽しみ生活していますが、いざという時には鬼となり個人的には憎くもない敵兵を殺す覚悟をし、時には具体的に想像したりしてその時に迷うことが無いよう心がけていました。
幸い実際に誰も殺すことなく退官することが出来ましたが、このアニメのラストは高がアニメと油断していた自分の心にある種の衝撃を与えた作品です。
録画したものをまとめて観ようかと思いますが、あのラストを知っているだけに中々踏み切れないものがあります。
いったい全ての話を観終わるのはいつになるやら