◇fumi◆ さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
成層圏の彼方まで舞い上がってしまう幸せについて
2015年放送のテレビアニメ 全12話
原作 川井マコト 総監督 新房昭之 監督 龍輪直征 構成脚本 岡田摩里
制作 シャフト
まんがタイムきららミラク連載の4コマ漫画のアニメ化。
町子リョウ CV佐藤利奈
森野きりん CV大亀あすか
椎名 CV小松未可子
OP「幸せについて私が知っている5つの方法」作詞 岩里祐穂 作曲 Rasmus Faber 歌 坂本真綾
ED「笑顔になる」作詞 松浦勇気 作曲 北川勝利 歌 佐藤利奈 大亀あすか
まず、OPとEDが素晴らしい。
原作者「川合マコト」が希望した梅津泰臣によるアニメーションは単体としても素晴らしく、
さらに、坂本真綾が歌うメロディは「プラチナ」にも匹敵する名曲。
EDでは北川勝利の複雑なハーモニーに乗った転調メロを二人の声優が音程ぴったりの技を披露。
ぜひとも、フルコーラスで堪能していただきたい。
シャフトでありがちな、OPEDが突出して内容がこれかよ、という危惧もありましたが、
作画に関してはちぐはぐな部分はありません。
ひだまりスケッチのころとは離世の感があります。
問題は全話脚本の先生ですが、日常アニメのわりにセリフ量が非常に多く、
声優も早口で詰め込んでいるような本末転倒とも思える構成で、
序盤は1話が長く感じられました。
制作話によると、最初から新房総監督と岡田摩里との話し合いがスムーズだったらしく、
3話くらいになると、セリフとテンポがぴたりと一致し間延びしないジェットコースター日常アニメ的になります。
食べる→笑顔になるのジェットコースターに意味を与える必要はないという指示でしょうか。
15年の時点ではなかなか新しい感覚の日常アニメではないかと思いました。
でもやっぱりというか、セリフに棘があります。微妙ですが。
きらら系の癒しというより、今幸せな人がもっと幸せになれるアニメかなと思いました。
病んでる人にはお勧めしにくい、笑顔だらけのパワフル日常アニメでした。