筒井筒 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
自然でさえ不自然な理由。自然も自爆するらしい。人との共存への模索が重要なのかな?
自然
環境破壊、生態系の異変→(7.25上書き)木を植えるのも、土砂崩れの一因になるようです。犬神が、森の賢者に言っています。「木を植えるのはよせ!」と。
人間
戦、肉食への呪い、文明、ゴウツク商売、生命の神秘
神秘的なもの
シシ神・ダイダラボッチ
このようなものの衝突が、スペクタルではなく、ストーリーとしてまとめあげ、ジブリ的にまとまった。優良作だと思いました。有料策と、最初に変換されたときは、こっちもいけるかと思いましたが、まずは、一言で言うと、テーマ多元主義と呼んでいいのかな?テーマの図書館とも言える。
この手のテーマを小テーマとした作品は、やはりどんなシーンも意味があり、重くなりがちな大作主義と一線を画していると思うんですよね。環境破壊だけでも、別な作品としてつかえるし、というか、僕がものを書くときのテーマ一本がワンシーンでかけちゃったみたいな、さすが宮崎駿先生と思うわけです。
いや、時代錯誤はありますよ。それに、あんまり前述したようなテーマ性は、あまり感じさせず、一本の映画として成立するのが前提にあるようですから。テーマが動向は薀蓄かもしれません。感想としては最低でしょうか?
それにしても、速い展開ではテーマを、神秘的なものには、時間をかけた見事な演出。無駄がないし、当時は総括した作品かとも思いました。
まあ、とにかく、マジ面白かったです。キャラもいっぱい出るし。
サンとアシタカに与えられたテーマを読み解くのも、楽しいですしね。
9・25追記
「森の賢者よ!木を植えるのはやめよ!」と、買ったDVDに入ってました。